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代表選出、驚きの方向転換が映すアギーレ監督の焦り
サッカージャーナリスト 大住良之

(2/3ページ)
2014/11/7 7:00
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そうした姿勢からみると、今月の2試合に向けての選手選考は驚かざるを得ない。9月と10月の計4試合は、結果こそ1勝1分け2敗とふるわなかったが、選手選考の背景には確固たる考えがあり、プレーにも「アギーレ色」が出始めていたように思えたからだ。

アジアカップで結果求められる重圧

サッカー日本代表メンバー
選手所属
G
K
川島永嗣スタンダール
東口順昭G大阪
西川周作浦和
D
F
森重真人FC東京
太田宏介FC東京
内田篤人シャルケ
吉田麻也サウサンプトン
塩谷司広島
酒井高徳シュツットガルト
昌子源鹿島
松原健新潟
M
F
遠藤保仁G大阪
今野泰幸G大阪
長谷部誠フランクフルト
香川真司ドルトムント
田口泰士名古屋
柴崎岳鹿島
F
W
豊田陽平鳥栖
岡崎慎司マインツ
本田圭佑ACミラン
小林悠川崎
乾貴士フランクフルト
武藤嘉紀FC東京

遠藤と今野は今季のJリーグで後半に入って非常に見事なプレーをみせて、G大阪の快進撃を引っぱっている。長谷部もケガが癒えてフランクフルトで安定したプレーでチームに貢献している。アギーレ監督が言うように「質」だけを見て年齢を無視するなら、彼ら3人が日本代表の中盤に並んでいても何の不思議もない。だが18年には長谷部は34歳、今野は35歳、そして遠藤は38歳になる。

アギーレ監督は「方向転換」を余儀なくされたのではないか。次のワールドカップのことは一時棚上げにし、3カ月後に迫ったアジアカップに現時点の総力をぶつけようという考えに傾いたのではないか。

その背景には「アジアカップで結果を残さなければ、解任もありうる」というプレッシャーがあるように思える。

就任当時から「最初の目標はアジアカップ」と語っていたアギーレ監督。しかしアジアカップは過去6大会で日本が4回も優勝している大会だ。かつて北中米カリブ海地区で圧倒的に強かったメキシコのように、日本がアジアでずぬけた存在と甘くみていたのかもしれない。だがアジア各国の力を知って、優勝が決して簡単ではないと焦りを覚えてきたのではないか。

準々決勝で負ければ批判の嵐も

アジアカップでの「当落線」はベスト4といったところだろうか。準決勝まで進めばまずまずだが、準々決勝で負ければ批判の嵐にさらされる可能性が高い。

アギーレ監督ひとりの問題ではない。責任問題は日本サッカー協会にも波及しかねない。ワールドカップ・ブラジル大会での敗戦の責任をうやむやにしてしまった大仁邦弥会長や原博実・前技術委員長(現専務理事)への風当たりも強くなるはずだ。

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