新聞5紙ハッカソン、イノベーションを生むか
ブロガー 藤代裕之

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2014/11/7 7:00
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参加していた新聞関係者は「レベルは高く参考になった」「楽しんだ」とハッカソンのアイデアを評価していた。これらをヒントに新サービスが開発できるかは新聞各社に委ねられる。

■重要なイベントの手作り感

ハッカソンには大学生や企業チームなど49人が参加した

ハッカソンには大学生や企業チームなど49人が参加した

新聞業界のイベントは暗いムードが漂うことが多いが、「NEWS HACK DAY」は熱気と笑顔があふれていた。その一つの要因は手作り感にある。メディアラボは3月にもデータジャーナリズム・ハッカソンを行ったが、スムーズではあったがどこかよそ行きだった。

その後、メディアラボでは、小規模なイベント運営を数週間おきに実施し、ノウハウを蓄積した。IT(情報技術)業界では、多くのイベントが行われており、アイデアを競い合ったり、スキルを磨き合ったりするのはよくある風景だ。ビッグデータの登場などにより、ハッカソンは、ネット企業だけでなく、自動車会社やテレビ局、自治体などでも、盛んに行われるようになった。エンジニアやデザイナーに参加してもらうために、このノウハウは大きい。各チームは外部参加者ばかりでメディアラボのメンバーはサポートに徹していたが、共に議論できるようになっていくだろう。

最大の課題は、ニュースをつくる記者の関心の低さだ。伝え方が変われば、企画や執筆方法も変わってくる可能性がある。デジタル部門だけでは解決できない問題だ。新聞社だけではニュースが伝わらない時代だからこそ、新聞社全体がオープンな組織に変革していく必要がある。

藤代裕之(ふじしろ・ひろゆき)
ジャーナリスト・ブロガー。1973年徳島県生まれ、立教大学21世紀社会デザイン研究科修了。徳島新聞記者などを経て、ネット企業で新サービス立ち上げや研究開発支援を行う。法政大学社会学部准教授。2004年からブログ「ガ島通信」(http://gatonews.hatenablog.com/)を執筆、日本のアルファブロガーの一人として知られる。
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