日本が買うLNGは本当に割高か 日韓で価格逆転

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2014/11/1 7:00
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日本が輸入する液化天然ガス(LNG)は割高とされる。火力発電用の燃料費抑制にはこの引き下げが急務だ。調達改革の様々な取り組みが始まっている。だが、日本は本当に買い負けているのか。市場構造を冷静に見極めることも必要だ。

■6月以降、日本の輸入価格が韓国を下回る

「日本は韓国より1割ほど高く天然ガスを買っている」。今春、東京電力会長に就いた数土文夫氏は、東電にコスト意識と国際感覚が欠ける例として繰り返した。

確かに日本が買うLNG価格(通関ベース)は韓国より高かった。韓国では政府系の韓国ガス公社が一元的にLNGを契約、輸入する。日本では電力・ガス会社ごとに調達する。この違いが購買力の差を生んでいると説明されてきた。

韓国ガス公社の調達量は年間約4000万トンで、火力発電分野で包括提携に踏み出す東電と中部電力の調達量もあわせるとほぼ同規模になる。日韓の価格差は、日本の電力再編を促す材料に使われてきた。

その前提が崩れている。9月時点の韓国の輸入価格は100万BTU(英国熱量単位)あたり16.6ドルであるのに対し、日本は15.7ドルと5%ほど安い。6月以降、日本の輸入価格が韓国を下回る状態が続く。

日本の調達努力ばかりではない。韓国の輸入価格が上がったのだ。韓国の調達価格が安かったのは2000年代半ばの需給が緩んだ時期に契約した割安案件の比率が、日本より高かったためだ。「まとめ買い」の成果ではない。

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