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J屈指のボールハンター FC東京・米本拓司(上)

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2014/11/1 7:00
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中盤でボールを刈り取る力はJリーグ屈指だろう。FC東京と対戦するチームの誰もが、MF米本拓司(23)の鋭い寄せと粘度の高いマークに脅かされる。米本の主張もこうだ。「ゴールを取るより、ボールを取ったときの方がうれしい」

チーム14戦無敗の記録は「一人一人が長い距離を嫌がらずに走れているから」

チーム14戦無敗の記録は「一人一人が長い距離を嫌がらずに走れているから」

活動範囲の広がり、武器を最大限に

イタリア人のフィッカデンティ監督を迎えた今季、米本の動きはさらにすごみを増したように見える。それは「前線の攻撃のバリエーションを増やしたい」という監督の意向に沿ってエドゥーや武藤、河野らを3トップ気味に配する布陣と関係がありそうだ。

全体の布陣を4―3―3(1―2)にすると中盤を3人でカバーする仕事は当然増える。その活動範囲の広がりが逆に、運動量という米本の武器を最大限に引き出す格好になっている。

特に驚異的なのが横にスライドする動き。ピッチの横幅68メートルを4人で守れば単純計算で1人当たり17メートルで済むが、3人だと22.66メートルに延びる。それを見越した相手はサイドチェンジを多用し、スタミナを奪う作戦に出てくる。その横の揺さぶりに米本は音を上げない。どれだけ振り回されても猟犬のように何度もボールに食らいつく。

大先輩のMF石川があきれたように褒める。

「普通ならマークを受け渡したくなるところ。イタリアでは当然のように要求されるらしいけれど、ウチもやるうちにできるようになってきた。ヨネ(米本)がいるのは大きい」

チーム全体の守備が堅くなったのは5月から9月末にかけて作った、14戦無敗というクラブ新記録に如実に表れている。米本によれば、ワールドカップ(W杯)ブラジル大会による中断期間に監督と選手がじっくり話し合いながら、形を作り上げる時間が持てたのが大きかったという。

全員で試行錯誤、つかんだ守備の形

「監督は選手の意見に耳を傾けてくれ、選手同士のぶつかり合いもあって。全員で試行錯誤しながら"これだ"というものがつかめてからは、個人的にもチームとしてもバランスがうまくとれるようになった」

「前線でFWはボールを追い、後ろの選手は声で僕らを動かしてくれる。負けなくなったのは一人一人が長い距離を嫌がらずに走れているから」

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