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勝利のメンタリティー(山本昌邦)

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サッカー代表監督、日本人がなるための必要条件

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2014/10/29 7:00
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日本のサッカー界に立派なコーチ養成制度があるのをご存じだろうか。ドイツなどを参考に、アジアでいち早く指導者養成のシステムを確立させたこと。それが今日の日本サッカーの興隆につながったことは間違いのないところだろう。

今季途中、コーチから昇格したJ1大宮の渋谷監督。Jリーグのトップチームの監督になるにはS級ライセンスの取得が必要=共同

今季途中、コーチから昇格したJ1大宮の渋谷監督。Jリーグのトップチームの監督になるにはS級ライセンスの取得が必要=共同

コーチは6階層のピラミッド社会

昨日まで現役選手だった者が、今日からでも監督になれるのがプロ野球だとしたら、サッカーには日本サッカー協会公認の指導者免許制度があり、おいそれとはプロのチームを率いることはできない。その制度の最上位に位置するのが「S級ライセンス」と呼ばれるもの。これを取得して初めてJリーグのトップチームや日本代表を率いることができる。

コーチの世界はピラミッド社会だ。日本の場合はS級を頂点にA級、B級、C級、D級、キッズリーダーという層がある。A級を持つとJリーグの2軍チームや日本フットボールリーグ(JFL)、なでしこリーグの監督、Jリーグのトップチームのアシスタントコーチなどを務めることができる。

B級はユース年代(高校生)以下の監督、コーチをするのに必要で、C級以下のライセンスは主にジュニア(小学生)の指導を対象にしたものである。

S級400人、プロリーグ設立の成果

S級という概念、ライセンスが生まれたのは1993年のJリーグ発足がきっかけだった。本邦初のプロサッカーリーグをスタートさせるにあたり、監督が従来どおり、企業の社員などであったら周りにしめしがつかない。プロの選手を率いるのはプロの監督であるべきだし、あまたのコーチの中でも特別な存在でなければならない。そういう考えのもとに、実技や座学を通じてしっかりとしたコーチング理論を身につけ、実戦経験を積んだ者に対してS級ライセンスを付与してきた。

現役時代にどんな大選手であっても、トップチームの指導者を志すのであれば、座学と実践を繰り返しながら下のカテゴリーから順次ステップアップしてS級までたどり着かなければならないのだ。

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