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サッカーの本質忘れ…日本、選手育成に問題あり
サッカージャーナリスト 大住良之

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2014/10/24 7:00
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近年、日本のサッカー選手育成は、アジアで最も優れ、世界的に見ても高いレベルにあると評価されてきた。各年代の代表が常にアジアで上位に入って世界大会に進出し、そこでも定期的にグループリーグを突破するなどの活躍を見せてきたからだ。思うように選手が育たずワールドカップになかなか出場できない中国のサッカー界が、国を挙げるような形で視察にくることもあった。

だが、いまその「育成」が危機を迎えている。

年代別3代表、そろって準々決勝敗退

今年秋、3つの男子年代別代表がアジアの戦いを経験し、判で押したかのように準々決勝で敗退した。U-16(16歳以下)日本代表(吉武博文監督)は、9月にタイで行われたU-16アジア選手権(兼U-17ワールドカップ予選)に出場し、グループリーグ2位(オーストラリアに敗れる)となり、準々決勝で韓国と対戦。ボールを支配しつつもカウンター2発で0-2で負けた。

U-21日本代表(手倉森誠監督)は9月後半から韓国の仁川を中心に行われたアジア競技大会に出場し、決勝トーナメントの2戦目、準々決勝で韓国に終盤のPKによる1点を喫して0-1で敗れた。

そして10月にミャンマーで開催されたU-19アジア選手権(兼U-20ワールドカップ予選)に出場したU-19日本代表(鈴木政一監督)も、準々決勝で1-1からPK戦4-5で北朝鮮に屈した。

このうち、アジア大会は「23歳以下プラスオーバーエージ3人まで」という大会に21歳以下の選手だけで参加したもので、優勝を目指して制限ぎりぎりのメンバーを招集した韓国などと比較するとかなり大きなハンディがあった。さらに、海外の選手を呼ぶことができないうえに、Jリーグの開催時期であるため基本的に1クラブから選べるのは1人という条件もつけられていた。

パスワークに優れるも全体に小粒化

だがU-16とU-19は、世界大会出場へ向け、丸2年間をかけて準備されてきたチームである。準々決勝で敗退し、世界大会への出場を逃したのは大きな痛手だ。

3つの代表チームに共通する印象は、パスワークに優れた選手をそろえているが突出した個性をもった選手がわずかしかおらず、全体に小粒化しているというものだった。

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