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鍛え・学び・食べる…教習所体験、肌で知った大相撲

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2014/10/27 7:00
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そこそこの大相撲好きでないと、その存在すら知らないことだろう。東京・両国国技館の敷地内にある相撲教習所は、相撲部屋に入門した新弟子たちを半年間の実技と座学を通じて力士に育てる場だ。9月の秋場所で新入幕ながら1横綱2大関を破って話題になった大型新人・逸ノ城も、場所後の10月に教習所を卒業したばかり。1957年の設立以来、全ての力士がここから角界人生をスタートさせている。

友綱親方(元関脇魁輝)の指導を受けて四股を踏む記者

友綱親方(元関脇魁輝)の指導を受けて四股を踏む記者

人生初のまわし、下半身に安心感

10月中旬、相撲記者向けに教習所の体験入門が開かれた。今年入社したばかりで幕内の遠藤と同じ24歳の「序ノ口」記者が、力士の原点を文字通り肌身で知るために参加してみた。

教習所の門をくぐったのは午前7時半。黒板の置かれた教室と土俵のある稽古場、稽古後に体を洗う風呂場がある。教習生は10代後半が中心だからそう感じさせるのか、教習所自体も高校の教室や体育館によく似た雰囲気がある。

最初は実技。稽古場に入る前に指導員の力士の手を借りて白いまわしを締める。人生初のまわし姿は、何とも気恥ずかしい。ただ、かなり強く握られてもほどけないようギッチリと腰回りを固めると、心なしか下半身に力が入って安心感も得られる。

現役幕下力士と元幕内の親方の指導の下、まずは力士が「稽古の基礎の基礎」と口をそろえる四股踏みだ。両足を開いて腰を低く下ろす。軸足に体重を移し、反対の足を膝を真っすぐに伸ばして振り上げ、一気に振り下ろす。この一連の動きは、相撲をよく知らない人でも容易に思い浮かべられるだろう。まして記者は取材で幾度も見てきているので、すぐできると高をくくっていた。

土俵上でのすり足

土俵上でのすり足

四股を続けて10回、体中から悲鳴

だが、見るとやるとでは大違い。重心が不安定でよろけたり、上げた足を伸ばせなかったり……。股関節の筋がすぐに痛くなってきた。教習所長の友綱親方(元関脇魁輝)の手ほどきで何とか様にはなったものの、10回も繰り返すと体中が悲鳴を上げ、足を振り下ろすたびに汗が飛び散った。

四股で始まった稽古は、所作や攻めの型を確認する基本動作、土俵上でのすり足、丸太柱を左右の腕で突っ張るてっぽう、相手を土俵の外に押し出すぶつかり稽古、そして勝ち抜き方式で相撲の番数を重ねる申し合いと、メニューがずらりと並ぶ。こうして稽古は2時間ほど続くというから、気が遠くなってしまう。

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