2019年8月24日(土)

本当に怖い「内部結露」 断熱材取り付け誤ると命取り
冬に備える家づくり(3)

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2014/10/30 7:00
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日経アーキテクチュア

 冬場の快適性を高めるためには、暖房機器に頼る前に、まず断熱性を高めることが重要――。では、とにかく壁に断熱材を厚く詰め込めばいいのかというと、話はそう簡単ではない。断熱材の取り付け方を誤ると、「内部結露」という家の寿命を縮めかねない危険な状況に陥ることがある。今回は、日経アーキテクチュア誌が2014年9月22日に発行した「建てる前に読む 家づくりの基礎知識」から、木造住宅の設計に長く取り組んでいる三澤康彦・三澤文子夫妻(Ms建築設計事務所)による、内部結露に関する講義を掲載する。聞き手は、ライターの萩原詩子氏。

内部結露に注意!(イラスト:宮沢洋、以下同じ)

内部結露に注意!(イラスト:宮沢洋、以下同じ)

──連載の1回目と2回目では、宿谷昌則先生に断熱の意味をうかがいました。今回はお二人に、実際に断熱材を施工する際の注意点をお聞きしたいと思います。

三澤文子(以下F) 住宅の壁は構造の一部であると同時に、建物の表皮です。構造耐力に加え、断熱性が問われます。単に構造的に強ければいい、というだけでは済まされないのが難しいところです。

三澤康彦(以下Y) いまだに「住まいは夏を旨とすべし」と、高断熱・高気密に異を唱える人がいますが、今はもう、火鉢の時代じゃありませんからね。昔の家では、冬は火鉢(輻射熱)に当たるだけなので室温が外気とさほど変わらなかった。断熱などしていませんから、結露することがなかったのです。

けれども、現代の住宅で断熱なしで室内を暖房すれば、家中が結露します。もちろんエネルギーも浪費します。

──壁に断熱材を入れればいいんですよね。

F それが、口で言うほど簡単ではないんですよ。断熱材を間違った方法で入れたために壁の中に湿気が入り込むことがあれば、壁の中で結露が発生してしまいます。これを「内部結露」といいます(図1)。

図1 断熱材は内部結露のリスクを生む(写真:Ms建築設計事務所)

図1 断熱材は内部結露のリスクを生む(写真:Ms建築設計事務所)

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