2019年1月23日(水)

香港行政長官「来週にも対話」 学生団体受け入れ

2014/10/17付
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【香港=土居倫之】香港政府トップの梁振英行政長官は16日記者会見し、「来週にも学生団体と対話したい」と述べ、中心部を占拠する民主派との対話に再び意欲を見せた。警察当局によるデモ参加者の暴行問題で市民の批判が高まり、大学学長らの仲介を受けて仕切り直す意向を示した。学生団体側も同日夜、対話受け入れを表明した。

16日未明、香港の行政長官弁公室前で抗議するデモ隊の男性(左)と阻止する警官=共同

学生団体である香港学連の周永康秘書長は16日夜、香港政府が提案した「対話を歓迎する」と述べた。ただ梁長官が強制排除の可能性を排除しなかった点は「政府のやり方は横暴だ」と批判、対話には曲折も予想される。2017年の行政長官選挙で民主派の立候補を事実上排除するとした中国の全国人民代表大会の決定について梁長官が改めて「撤回できない」と言明したことにも学生側は反発を強めている。

記者会見で梁長官は行政長官選挙に向けた全人代決定に基づく選挙制度改革の意見募集を近く始め、候補者を決める指名委員会の具体的な構成などについて各界と議論を始めたいとの意向を示した。

同席した政府高官は、全人代決定の判断材料となった香港政府からの報告書を出し直すという民主派の提案にも消極姿勢を示した。

梁長官は「対話するから強制排除しないわけではない」と、警察によるデモ隊の強制排除の可能性も否定しなかった。

政府側と学生側の間を取り持った仲介者について16日付の香港紙「明報」は学生の人気が高い香港中文大学の沈祖尭学長と報じた。

政府と学生団体の対話は当初10日に予定していたが、中国の決定撤回を求める学生団体との溝が埋まらず、政府側が一方的に中止を発表していた。梁氏が対話を再び提案した背景には、警官の暴行問題で民主派からの厳しい批判にさらされたことが一因とみられる。

政府がバリケードの撤去など強硬姿勢を強めてから学生との対立が激しくなっている。16日未明には、前日に続いて学生と警察が、行政長官官邸前の幹線道路で再び衝突した。警察がデモ隊2人を逮捕。警官3人が負傷した。学生団体や民主派団体の指導者らが過激派を統制できなくなりつつあるとの懸念も高まっている。

香港のテレビ局は、複数の警官が15日、逮捕した無抵抗の男性を数分間にわたって何度も足で蹴るなどの暴行を加えていた映像を放映した。警察は16日の会見で暴行に関与した7人の警官をすでに停職処分としたことを明らかにした。梁氏はこの警官について「法律に基づき処理する」としている。

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