2019年7月16日(火)

保険ありきではない がんや三大疾病への備え方
まず公的保障、足りない分を貯蓄で

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2014/10/11付
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 「結婚記念日おめでとう、カンパーイ」。新衣紗は両親と超高層ビルの最上階のレストランに来ています。窓の外はきれいな夜景。隣のテーブルに男性客が1人、さみしそうに座っています。

大学で金融を勉強中の初野新衣紗(はじめの・にいさ=上)と父の藤志郎(とうしろう=中左)、利子(りこ=中右)、隣に住むファイナンシャルプランナー・税理士の有賀鯛吉(ありが・たいきち=下)

大学で金融を勉強中の初野新衣紗(はじめの・にいさ=上)と父の藤志郎(とうしろう=中左)、利子(りこ=中右)、隣に住むファイナンシャルプランナー・税理士の有賀鯛吉(ありが・たいきち=下)

にいさ あれ、もしかして、鯛吉さん?

たいきち ギクッ。こ、こんばんは。

りこ あら、おめかしして。女性と待ち合わせかしら。もしかしてバーバラさんと?

たいきち いや、それが、たった今仕事で来られないと電話が……。

にいさ 振られちゃったんだ。ふふ。

とうしろう 仕事なら仕方ない。こっちにおいでよ。夜景もよく見えるよ。お、向こうのビルはピンク色だ。

にいさ 10月は乳がんの啓発運動の月なんだって。ピンクのイルミネーションをニュースで紹介してたよ。

とうしろう へえ、知らなかったな。日本人は2人に1人が、がんになるという話はよく聞くが。

たいきち そうですね。なかでも高齢者が多いです。2010年に新たにがんと診断された人の割合を年代別にみると、男女とも年齢が高くなるほど数値が大きくなります。高齢者に比べ20~30代はわずかです。藤志郎さんはそろそろ心配した方がよい年代かもしれません。

とうしろう 人間ドックには毎年行っているぞ。もし、がんになったら治療も大変だが、お金も掛かりそうだから心配だな。

たいきち 確かにお金がかかるケースはありますね。例えば治療費です。抗がん剤の中には薬代が月10万円を超えるものもあります。医療費の自己負担額は高額療養費制度があるので通常、月に8万円強が上限ですが、治療が長期化すると負担は重くなります。同制度対象外の重粒子線治療など先進医療を受けると、自己負担が300万円ほどになることもあります。

とうしろう 300万円の治療か。それは大変だ。

たいきち 治療費以外にもお金がかかります。例えば治療で髪が抜けたときのかつら代。女性の場合は乳がんの手術の後に乳房の再建をすることもあります。

とうしろう うーむ。やはり備えはあるに越したことはないな。でもどのくらい必要なのだろう。

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