FASEの医療用裸眼3Dモニター、脳神経外科手術で利用

2014/10/10付
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日経デジタルヘルス

出展した24型モニター(左)。11型(右)も参考展示した。

出展した24型モニター(左)。11型(右)も参考展示した。"どぎつさ"の薄い自然な3D画像がウリだ

産業・医療分野向け機器やソフトウエアを手掛けるエフエーシステムエンジニアリング(FASE)は、裸眼での3次元(3D)表示に対応する医療用モニターを開発した。メディカル・イメージング・コンソーシアムの協力の下で2014年9月に信州大学医学部附属病院に納入。脳神経外科手術での臨床応用が始まった。「CEATEC JAPAN 2014」(2014年10月7~11日、幕張メッセ)に出展した。

外科手術領域では眼鏡方式の3Dモニターが普及しつつある。ただし、眼鏡をかけることで医師が感じるストレスや手術室の細菌源となることが問題視されており、「裸眼式が強く求められている」(FASE 代表取締役で東京営業所 所長の中村康則氏)。

今回のモニターでは、2眼式の3D対応カメラで取得した映像を3D表示する。24型で解像度はHD(1980×1080画素)、視野角は85度。モアレやジャンピングポイント、画面の暗さや視野角の狭さといった、従来の裸眼3Dモニターの課題を克服した。表示技術の詳細は明らかにしていないが、裸眼3D技術としてよく知られるレンチキュラー方式とは別の原理に基づく。ステレオを多視差に変換するソフトウエア、および6つのバリアで視差を作り出すフィルムで実現したという。

信州大学病院は、内視鏡を併用する脳神経外科手術にこのモニターを導入。「奥行き情報を把握できる点で、脳腫瘍や脳卒中の手術に有効との評価を得た」(中村氏)。

価格は150万円。信州大学病院以外にも「いくつかの医療機関への導入が決まっている」(同氏)。手術支援ロボット「da Vinci」を用いる手術にも採用される予定という。

(日経デジタルヘルス 大下淳一)

[日経テクノロジーオンライン 2014年10月10日掲載]

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