2019年2月21日(木)

都内に出没、ノマド行商人 ネット時代の申し子
山田 剛良(日経NETWORK編集長)

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2014/10/14 7:00
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都内のネット関連業界人の間で「ノマド行商人」と呼ばれて話題になっている人物がいる。携帯電話販売店向けの研修サービスなどを手掛けるテソロ(東京・品川、及川浩司社長)の佐藤勝彦取締役兼企画部長(37)だ。

■スマホグッズを個人で行商 ネット駆使

立て板に水の営業トークが売りの佐藤さん

立て板に水の営業トークが売りの佐藤さん

スマートフォン(スマホ)関連の便利グッズを持ち歩き、その場でデモ、その商品を気に入った人に直接売る。まさに行商スタイルだが、交流サイト(SNS)を経由した口コミやネットの決済サービスを活用し、個人で活動している点が新しい。本業の合間の活動には別の効果もあった。

「今のイチ押しはこのカラフルなプロジェクター。小さいでしょ。営業マンがこんな風にカバンからパッと出してスマホにつないでプレゼンしたら格好いいと思うんですよ」。立て板に水の口上は確かに行商っぽい。どう使うかを簡潔に織り交ぜ、商品の魅力を語る。聞いているうちに「それ買った!」と言いたくなる。

■その場でカード決済、SNSの口コミで顧客拡大

決済はその場だ。スマホにつなぐ、小型のカード決済端末を使う。現在、国内でサービスする4社の端末をすべて持ち歩く。対応カードがそれぞれ微妙に違うという理由もあるが、それ以上に決済サービス自体のデモという意味がある。「個人営業でも使える便利な決済サービスがあると知ってほしい」と佐藤氏。

フェイスブックなどのSNSの口コミをつてにどこへでも出掛ける。顧客が「友人なんだけど、欲しがってるので行ってもらえる?」と、新たな顧客を紹介してくれる。「つてをたどっていくと自分とまったくつながりのなかった人と出会えるのが面白い」と佐藤氏。

購入者にはブログやSNSで商品を必ず紹介してほしいとお願いする。「ノマド行商人から買った」とフェイスブックやブログに書き込むと、そこに「いいね!」が付いて話題が拡散する。商品の情報と一緒に佐藤氏自身の名前が売れる。それが狙いでもある。

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