日本メーカーは「部品屋」で終わっていいのか
インテカー社長 斉藤ウィリアム浩幸

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2014/10/14 7:00
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たとえば「3D(3次元)プリンター」という製品があります。これまでの日本企業は、その製品から利益を上げるためには、「小型化・高速化させる」、すなわち「パーツの機能を磨くこと」に熱中しがちでした。しかし、それだけではパーツ屋の発想です。あまりスケールしないことが想像できますよね。

斉藤ウィリアム浩幸

斉藤ウィリアム浩幸

では、3Dプリンターを単体の製品としてだけでなく、社会の常識を変える革命的なシステムとして見ると、どうでしょうか。医療の現場では、骨や歯や皮膚といった生体を必要に応じて迅速にその場で生成できるようになりました。製造業の現場では、部品の在庫を抱える必要がなくなるかもしれません。気に入った衣服や家具は、地球の反対側からでも瞬時にデータを購入して、自宅でプリントできるようになる――。これはもう流通革命です。

ビジネスのチャンスは、パーツの機能を「どう改善させるか」よりも、それを「どう使うか」を思考する方が広がりやすいことは、ご理解いただけると思います。もちろん、パーツの機能を磨くことは重要です。しかし、それだけでは必要の半分であることは確かです。

「ものづくり」が、その言葉通りに、手を動かして「もの」を作って提供するだけでは「モノ」足りない時代になりました。「もの」を使うことにより世界がどう変わるのか。「もの」と「もの」を組み合わせてユーザーにどんな体験を味わってもらうのか。「ものづくり」に強い日本を取り戻すためには、システムをデザインする、という意味での「モノづくり」の力が求められています。

(インテカー社長 斉藤ウィリアム浩幸〈ツイッターアカウント @whsaito〉)

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