2019年2月16日(土)

2020年、東京が「木造ビルの森」に 驚愕の新工法
日経エコロジー編集部 藤田香

(2/2ページ)
2014/10/11 7:00
保存
共有
印刷
その他

耐火性能の高い部材を利用した木造3階建ての大阪木材仲買会館

耐火性能の高い部材を利用した木造3階建ての大阪木材仲買会館

大阪市の3階建てオフィスビル「大阪木材仲買会館」は燃エンウッドを構造材に使用し、外壁にも木を巡らせて木の美しさを見せている。

鹿島が開発したFRウッドも、国産スギに難燃薬剤を注入して1時間耐火認定を取得した。この部材を使用して、住友林業が東京都文京区の3階建て飲食店を施工した。太い梁と柱を露出させることで、心地よい木の空間を作り出している。

■コンクリートや鉄の価格高騰も木材利用後押し

新しい技術も登場した。「直交集成板(CLT)」という技術だ。繊維方向が直交するように積層した集成材で、壁として組み合わせることで高層ビルの建設が可能になる。欧州ではCLTを使った9階建てマンションや大規模商業施設が登場して注目を集めている。

日本政府も大面積で木材を利用できるこのCLTに期待しており、東京五輪を前に普及に道筋を付けたいもようだ。CLTの日本農林規格(JAS)を既に制定し、今後、建築基準法で構造材として用いるための基準作りを進める。

15年度概算要求ではCLTの開発普及に11億円を計上した。

木材需要の拡大を後押しするもう1つの要因は、昨今のコンクリートや鉄の高騰だ。型枠を組み立てる職人の人件費も上昇している。この傾向は五輪まで続くとみる専門家もいる。東京五輪を契機に、国産材の市場が立ち上がり、日本の都市がまさに生まれ変わろうとしている。

[日経産業新聞2014年10月8日付]

  • 前へ
  • 1
  • 2
保存
共有
印刷
その他

東京五輪向けた建築・土木の動き

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報