2019年9月18日(水)

2020年、東京が「木造ビルの森」に 驚愕の新工法
日経エコロジー編集部 藤田香

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2014/10/11 7:00
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2020年の東京五輪開催時には、日本の都市はコンクリートジャングルから木造ビルが林立する木の街に姿を変えているかもしれない。最近、都市部に木造の商業ビルや店舗、マンションの建設が相次いでおり、五輪が国産材の活用にさらなる追い風を送っているからだ。

■首都圏で木造の商業ビルや店舗が相次ぎオープン

横浜・港北ニュータウンに昨年オープンした木造4階建ての商業施設「サウスウッド」(2013年11月1日、横浜市都筑区)

横浜・港北ニュータウンに昨年オープンした木造4階建ての商業施設「サウスウッド」(2013年11月1日、横浜市都筑区)

昨年横浜市にオープンした商業施設「サウスウッド」は大型商業施設としては初の木造4階建てのビルだ。都内の銀座2丁目には木造5階建ての店舗兼集合住宅が、文京区には木造3階建ての飲食店が出現した。

国は現在28%の木材自給率を20年までに50%に引き上げる目標を掲げており、五輪開催をそのきっかけにしたいと考えている。

安倍晋三首相は国会答弁で、東京オリンピック・パラリンピックの主要施設の整備に木材を利用すれば、国内外の人々に木の良さをアピールする絶好の機会になると熱弁をふるった。農林水産省は、五輪の訪問客を国産材を用いた和の空間で「おもてなし」する方針を打ち出している。

五輪に加え、規制緩和と技術開発も国産材の利用を押し広げている。戦後制定された建築基準法は、耐火面から市街地の大面積や中高層の建物の木造化を規制してきた。実質的に木造は2階建てまでという地域が多い。つまり、都市部の中高層建物に木造は参入できなかったのである。

■耐火面での制約、技術開発が解消 4階建て可能に

しかし、木造部材の技術開発がこのハードルを乗り越えるようになった。最も厳しい市街地の防火地域では、「火災時に延焼を抑えて倒壊を防ぐ木」を使い1時間耐火認定を取得すれば、4階建てまでの木造が可能になる。これを満たす部材が現れた。

竹中工務店の「燃エンウッド」がその1つだ。国産カラマツの集成材の周りにモルタルと木の層、その周りにさらに木の層を巡らし、1時間耐火認定を取得した部材だ。横浜市の「サウスウッド」は170本の燃エンウッドを柱と梁(はり)に採用し、ガラス張りの外観から木が見えるデザインにしている。

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東京五輪向けた建築・土木の動き

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