ユーザーの「今」を狙え 広告戦略の精度向上 (徳力基彦)

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2014/10/3 7:00
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日本の広告・マーケティング業界で最大級のイベント「アドテック東京2014」が9月中旬に開かれた。筆者自身もスピーカーの1人として参加したので、今年の印象を振り返りたい。最も注目されたキーワードを挙げるなら、やはり「モーメント」になるだろう。

アドテック東京2014で基調講演した米ツイッターのグローバルブランド責任者、メリッサ・バーンズさん((C))dmg::events Japan

アドテック東京2014で基調講演した米ツイッターのグローバルブランド責任者、メリッサ・バーンズさん((C))dmg::events Japan

キーノート(基調講演)スピーカーとして来日した米ツイッターのグローバルブランド責任者、メリッサ・バーンズ氏をはじめ複数の講演者がこのキーワードに言及したこともあり、その後に展開されたセッションでもたびたび使われた。

モーメントを直訳すると「瞬間」という意味となる。ユーザーの重要な瞬間(モーメント)に企業がいかに関わっていくべきかが現在のマーケティングでは問われているテーマだ。

従来のマス・マーケティングでは、企業は事前に計画されたマーケティング計画や広告プランに基づき、テレビCMや新聞広告などで一方通行の広告メッセージを消費者に伝えるというスタイルが中心だった。この場合、ユーザーがその広告を見る際にどういう状態にあるか、どういうモーメントにあるか、ということはほとんど議論にならなかった。当然、消費者はテレビを見ているか、新聞を見ているか、というモーメントにあるのが大前提であり、それ以外の細かい情報を知ることは難しかったからだ。

しかし、この前提が、スマートフォン(スマホ)やソーシャルメディアの普及とビッグデータ活用の進化により、根底から変わろうとしている。

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