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iPhone 6の製造原価 16Gモデルは200ドルと試算

ITpro

米IHSは現地時間2014年9月23日、米Apple(アップル)の最新スマートフォン(スマホ)「iPhone 6」と「iPhone 6 Plus」の実機を分解して調査した原価分析結果を発表した。販売価格で100ドルの差がある2機種は、製造原価の差が推定15.50ドルだという。

IHSによると、16G(ギガ)バイトモデルのiPhone 6は、BOM(Bill of Material:部品表)に基づく原価が196.10ドルで、製造コスト4ドルを合わせると推定200.10ドルとなる。16GバイトモデルのiPhone 6 PlusはBOM原価が211.10ドルで、製造コスト4.50ドルを合わせると215.60ドルと推定される。

両機種の販売価格(16Gバイトモデルの場合)を見ると、2年契約付きでiPhone 6が199ドル、iPhone 6 Plusが299ドル、契約無しではそれぞれ649ドルおよび749ドルとなっている。

両機種とも部品原価が最も高いのはIPS液晶タッチディスプレーで、4.7型のiPhone 6は45.00ドル、5.5型のiPhone 6 Plusは52.50ドルと見積もられる。いずれもジャパンディスプレイと韓国LG Displayの2社から調達している。

「iPhone 5s」のタッチ対応Retinaディスプレーは推定41ドル(2013年10月時点)だった。

iPhone 6とiPhone 6 Plusの最も顕著な違いは画面サイズだが、ディスプレーだけでなく、強化したカメラ機能やバッテリーもBOM原価の差に影響を与えている。バッテリーはiPhone 6が3.60ドルに対し、iPhone 6 Plusは4.60ドル。カメラはそれぞれ11.00ドルと12.50ドルと推測される。

またIHSは、両機種ともプロセッサーが韓国Samsung Electronics(サムスン電子)の製造ではないことを指摘している。

米CNBCの報道によると、16GバイトiPhone 6の粗利益率は約69%となり、ここ数年の傾向と一致している。iPhone 5sと2012年にリリースされた「iPhone 5」も約69%、「iPhone 5c」は約68%だった。しかし初代iPhoneの約55%と比べると大きく上昇している。

[ITpro 2014年9月24日掲載]

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