2019年8月24日(土)

子どもたち夢中 IT教育を一変させるゲームの力

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2014/9/18 7:00
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「じゃあ、画面の左下にある緑の亀みたいなアイコンをマウスで2回カチカチしてみよう」――。元気いっぱいの小学生たちに負けないように、先生役のスタッフが大きな声をあげた。東海大学高輪キャンパス(東京・港)で開かれた、コンピューターゲームを使った教育を考えるイベントの一幕だ。

■MS買収のマインクラフトを教育に生かす

小学生ら約50人が集まり、仮想の街を作り上げる

小学生ら約50人が集まり、仮想の街を作り上げる

子ども向けプログラミングスクールのTENTO(埼玉県川口市)と東海大学チャレンジセンター情報通信研究プロジェクトが8月末に共同開催した。「マインクラフト」と呼ぶゲームソフトを子どものIT(情報技術)教育に活用しようという試みだ。米マイクロソフト(MS)が25億ドル(約2680億円)をかけて買収するスウェーデンのゲーム会社モージャンの看板ソフトである。

マインクラフトはストーリーに沿って遊ぶゲームと違い、ユーザーの自由度が高く、「サンドボックス型」と呼ばれる。正方形のブロックなどのアイテムを組み合わせて建物などを自由に作ることができ、海外ではすでに建築関連の教育などにも利用されているという。モンスターが出現するゲーム性の高いモード以外に、すべてのアイテムを使ってじっくりと自分の世界を構築する「クリエイティブモード」がある。

この日のメーンイベントはこのモードを使ったワークショップ「みんなで街を作ろう!」だ。東海大学のコンピューター室に約50人の小学生らが集まり、ひとつのサーバー上に同時進行でバーチャルな街を作るというものである。

何もない平地の真ん中にお城、それを取り囲むようにお店3区画、遊園地3区画、歴史的建造物2区画、四隅にお屋敷などを作る。各チームは2~3人で構成するが、街の中心のお城は2チーム6人を充てた。

遊園地のチームは別の区画の遊園地とジェットコースターをつなげた

遊園地のチームは別の区画の遊園地とジェットコースターをつなげた

簡単に操作方法などを説明した後、いったんサーバーを切断した。30分の設計タイムだ。各チームに方眼用紙が配られ、ブロックなどのアイテムを使ってどう建物を作り上げていくかを相談する。年長の子ども、ソフトに慣れた子どもが自然にリーダー役になって、構想をまとめていく。

「マーライオンでも作ってみようかな」。歴史的建造物を選んだチームはシンガポールの有名観光スポットに建つ伝説の動物を選んだ。指導役のスタッフがウエブで画像を検索してあげると、それを参考に方眼用紙の上でイメージをまとめていく。

そして、いよいよ制作がスタートした。マーライオンのチームは、普段からマインクラフトを触っている小学4年生の男の子が要領よく建物を作り上げていく。目の部分には黒曜石風のブロックを使った。バケツのようなアイテムを使うと、口から水が流れ出した。

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