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錦織を変える コーチ引き受けたチャン氏の自信

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2014/9/13 7:00
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178センチとツアーでも最も小柄な選手の一人が、最も破壊力のあるストロークで大兵をねじ伏せる――。全米オープンで準優勝した錦織圭(24、日清食品)のテニスは世界中の観客を魅了した。そのコーチが今から20年以上前、錦織と同じスタイルで一時代を築いたマイケル・チャン氏(米国)だったから、米国内での興味は一気に膨らんだ。かつての名選手をコーチに迎える現役選手は多いが、なぜ錦織はチャン氏に指導を求め、チャン氏もどういう思いで引き受けたのか。

「トップ10」の壁、容易に破れず

2012年1月、錦織は「トップクラス」といわれる世界ランキング20位の壁を破り、安定した活躍をみせるようになった。しかし、12年は15位が最高。翌13年には11位まで上昇したが、どうしても「トップ10」の壁が破れない。

試合中のコート上の異変、観客席の話し声やカメラのシャッター音、疑問を感じた判定などについて審判にはっきり意思を伝える錦織だが、いったんコートを離れればあまり主張しない。周囲は12年の時点で「何か変化が必要ではないか」とやんわりと投げかけたが、錦織は「今のままでいい」と言った。しかし2年連続でトップ10の壁に跳ね返されると、さすがに何かを感じたようだが、本人から「コーチを探そう」とは言っていない。

この時点で錦織は全豪で8強入りを果たし、ロジャー・フェデラー(スイス)やノバク・ジョコビッチ(セルビア)らトップ選手らも破っていた。しかし壁を乗り越えるには、やはり何かが足りなかった。

フォームを直したりショットの安定性を高めたりという技術ではない「何か」が分かる人とは――。これは元トップ選手だろう。13年末、フェデラーが四大大会6勝のステファン・エドバーグ氏(48、スウェーデン)を、ジョコビッチが同6勝のボリス・ベッカー氏(46、ドイツ)をそれぞれコーチに選んだように、175センチと錦織よりも小兵ながら1989年に全仏を制し、世界ランク2位まで上り詰めたマイケル・チャン氏(42、米国)の名前が挙がったときは、錦織もうなずいた。

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