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自分を責めてしまう癖は手放そう

「自尊心」養成講座

日経ウーマンオンライン
素敵なものをたくさん持っているのに、「私なんて……」と自分に自信を持てない人は少なくありません。「自尊心」を持てない女性たちに、その理由、どうすれば自尊心を持てるようになるのかについてマリアージュカウンセラーの斎藤芳乃がお話しします。今回取り上げるテーマは「自分を責める癖」。自信を持って周囲とコミュニケーションを取る方法があるのです。

思い込みのなかで行動している自分を解放してあげよう

人間関係がうまくいかない……と悩んでいる方のご相談をお受けして気づくのは「人間関係が順調な人と比べると、自分自身のことを責めてしまいやすい癖を持っている」ということです。

例えば、次のようなことを思ったり、不安に感じてしまったりすることはありませんか?

・相手が悪口を言っていると、「自分が悪いのではないか」と思ってしまう
・相手の機嫌の悪さが自分のせいだと思ってしまう
・人生が思い通りにならないのは自分が悪いせいだ
・評価されないのは自分に能力がないから
・私はきれいじゃないから愛されない

自分を責める癖を持つ方には、子ども時代に親から責められたり、怒られたりすることが多かったり、逆に、褒められることが少なかったり、幼いながらに感受性が豊かだったために苦しいことに意識が向かってしまった、などの経験をした方もいました。癖を改善する機会がこれまでになかったために、大人になってからも自分を責める癖を辞められないのです。

しかし、よくよくお話を伺ってみると、「思い込み」と「現実」が、かけ離れている場合が目立ちます。「あえて自分を苦しめてしまっている」ことも少なくないのです。

相手には相手のタイミングがある

相手が不機嫌な時や、自分を評価してくれないとき、「私が悪い」と思ってしまうと、大切なことを見逃してしまいます。

例えば、上司ならば、家族とけんかした直後かもしれません。友達や彼氏ならば、職場でミスをしてしまったばかりかもしれません。

このように、相手が不機嫌なときも、評価してくれないときも、相手の都合によることが多いのです。

「自分が悪いのではないか?」と決めつけて悩むのではなく、「どうしたの?」と尋ねてみましょう。

相手の個人的な理由で不機嫌になっていたとしたら、傷ついているかもしれませんから、思いやりをもって接してみてください。

相手には相手の思いや基準がある

また、もしも相手が評価の基準を持っているのならば、相手の基準を知り、理解することも重要になってきます。

基準を聞くことが難しい相手の場合は、相手がどうすれば評価しやすいのか、相手がどういう人を評価しているのかを観察し、相手の基準を知る努力をしてみましょう。

例えば、会社では、ある上司は元気に挨拶している部下と親しげにして、その人を評価しているかもしれませんし、何か頼まれごとをされたときに、快く引き受けられるような社員を評価しているかもしれません。

合コンなどの場ならば、趣味や行動パターン・興味が一緒の人と仲良くなったり、考え方や価値観が一緒で打ち解けていたりするかもしれません。

相手の基準を満たすことができれば、自然に評価され、打ち解けられるようになっていきます。

このように他者を正しく知ることができれば、あなたが相手の評価の基準に合わせることができますし、反対に、「相手と基準が合わないから合わせない」という主体的な選択をすることもできるようになります。

「自分が悪い」と思い込んでいたことは、単に相手の基準を把握できていなかったために起きていただけかもしれません。

相手が怖いからという関わりを避ける

次に、相手のことや相手の基準を知って、うまく関係を築きたいと思っているにもかかわらず、失敗してしまう人のケースです。

相手のことを深く知り、相手がどんな基準を持つのか尋ねることは効果的ですが、このとき恐る恐る尋ねるのではなく、「あなたともっと仲良くしたいから」や「もっと仕事で役に立ちたいので、あなたが良いと思っている基準を知りたいです」と、よりポジティブな理由を率直に話すと効果的です。

ここで相手に怯えて、「どうすればいいんでしょう……」と優柔不断な態度を見せてしまうと依存的に思われてしまいますし、「あなたが怖いからあなたの機嫌を伺います」という臆病さで関わろうとすると、相手もそれを感じ、結果的に距離が開いてしまいます。

「あなたのことを知って関係を改善したい」「私はもっとあなたに貢献したい」という関わりを拒む人はほとんどいません。

積極的に、主体的に、関係性をより良いものに変えたいという意思をもって接してみましょう。

だめな自分として相手と関わるのではなく、素晴らしい相手と、素晴らしい自分として関わっていけることを相手も望んでいます。

うまくできた方法をパターン化する、うまくできている人を徹底的に真似する

評価されている人や、うまくいっている人というのは、「うまくいく方法をパターン化するのが上手な人」です。

例えば、元気よく挨拶をして相手の機嫌が良くなったら、それを繰り返す。

引き受けた仕事を上手にこなすことができたら、その方法を繰り返して向上を図る。

人間関係が順調な人は、うまくいく方法を自分の中で確立し、そこを軸にしています。

相手に喜んでもらえることや、特に相手がうれしそうにしたこと、リラックスや安心を感じたことなどに敏感になることで、「相手が何を好むのか」を知ることができます。

もしも失敗してしまったことや苦手なことがあったとしても、「私はこれが不得意だ」ということを承知し、お決まりのパターンのように、上手にやっている他の人の方法を真似することで、人生で自分のことを責めることが少なくなっているんですね。

けっして自分一人すべてを上手にこなす必要はないのです。

客観的に自分のことをとらえてみる

自分を責めている時にしてしまいがちなのが、客観性を失ってしまうことです。

自分を責めてしまう癖を持っている人は、条件反射的に「相手が不機嫌になった=私のせい」といった思考パターンを持っている場合があります。

本来、人間関係は対等なものであり、相手と二人で作り出すものなので、相手の態度についても、冷静に分析し、見直す必要があります。

例えば、必要以上に怒鳴ったり、部下をいびったりするような上司の場合、相手の態度は適切でしょうか? それとも不適切でしょうか? ここでは、「自分が相手を怒らせている」というよりも、上司が自分をコントールできずに感情をぶつけてしまっていますね。

こうして「私が悪い」と思った瞬間に、「相手が適切か不適切かどうか」を分析してみると、事実が見えてきます。

もしも自分だけで判断がつかない場合は、誰かに相談してみてもいいかもしれません。

感情的になるのではなく、客観的に事実を伝え、あなたが公正だと思える第三者を通すことで、フラットに物事を見ることができるようになり、自分を責めることがなくなります。

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いかがでしたか? 自分を責めるということは、それだけ、自分の思い込みのなかで行動してしまっているということです。けれども、こうして少しだけ思いこみを外してあげることで、もっと楽に生きられるようになります。

斎藤芳乃(さいとう・よしの)
マリアージュカウンセラー。女性の恋愛・結婚の問題を解決する心の花嫁学校マリアージュスクール主宰。「自尊心」の大切さを訴え、女性の不幸の根本的な原因を解放し、潜在意識を使って現実を変化させる心の専門家として活躍中。これまでに延べ7000人以上の女性の恋愛・結婚にまつわる悩みを解決した実績を持つ。近著に「恋愛レッスン-永遠の絆のつくりかた」「一週間で自分に自信を持つ魔法のレッスン」がある。http://saitoyoshino.net/
[nikkei WOMAN Online 2014年1月23日付記事を基に再構成]

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