2019年1月17日(木)

iPhone6で最速競う 国内通信3社、勝負の行方

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2014/9/10 16:54
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米アップルが9日に発表した「iPhone6」「同6プラス」では、画面が大型化しただけでなく、従来モデルよりデータ通信の最大速度が向上するなど通信機能面も進化を遂げている。これまでNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの国内通信大手は、iPhone6の登場をにらみ着々と準備を進めてきた。「高速性を生かすことができるのは我が社です」「競合より混雑しにくく快適に使えます」――。19日の発売前から、大手3社は激しい舌戦を繰り広げることになりそうだ。

■加わった3つの通信新機能

iPhone6が備える高速データ通信規格「LTE」は、大きく3つの点で強化されている。1つめは最大速度、2つめが「キャリアアグリゲーション」と呼ぶ周波数の効率的な使い方への対応、最後が対応周波数帯の追加だ。

最大速度は、従来モデルでは最大で下り毎秒100メガビット(Mbps)だった。iPhone6では毎秒150メガビットに引き上げられた。通信各社のLTEサービスは当初、毎秒37.5メガ~75メガビットだったが、ここ1年で毎秒約100メガビット超のエリアの整備が進んだ。利用者の減った第3世代携帯電話(3G)の電波をLTEに振り向けるなどしたおかげだ。こうした背景を受けてアップルは、iPhone6でさらに高速通信できるよう改良を加えている。

150メガビットを使うためには、これまでより幅の広い周波数帯域を確保する必要がある。発売時点で150メガビットの恩恵に預かれるのはドコモとKDDIの利用者だ。ソフトバンクはまとまったLTEの電波を持っておらず、112.5メガビットまでしか使えない。

もう一つ、今回150メガビットを実現するためにiPhone6が新たに搭載した技術がある。それが複数の周波数帯を同時に使ってデータを伝送するキャリアアグリゲーション。たとえば800メガヘルツ帯と2.1ギガヘルツ帯でそれぞれ毎秒75メガビット分の帯域しかない場合、両方の帯域を束ねることで150メガビットに引き上げるというものだ。

iPhone6/同6プラス登場で変わる通信大手3社のLTE電波
通信会社NTTドコモKDDI(au)ソフトバンク
従来モデルiPhone6/同6プラス従来モデルiPhone6/同6プラス従来モデルiPhone6/同6プラス
700MHz帯(注2)×○(75Mbps)×○(75Mbps)×○(75Mbps)
800MHz帯○(75Mbps)○(75Mbps)未保有
900MHz帯未保有未保有○(75Mbps)(注3)
1.5GHz帯××未保有
1.7GHz帯○(100Mbps)◎(150Mbps)未保有○(75Mbps)
2.1GHz帯○(75Mbps)○(100Mbps)◎(150Mbps)○(100Mbps)○(112.5Mbps)
2.5GHz帯未保有×○(110Mbps)×○(110Mbps)

(注1)KDDI、ソフトバンクはグループ会社を含む (注2)各社の700MHz帯は15年1月以降順次 (注3)ソフトバンクの900MHz帯LTEは、沖縄県内の一部で7月から提供中

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