2019年8月23日(金)

ITでファッション変革 婦人画報社がコンテスト

2014/9/10 7:00
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「婦人画報」などを発行するハースト婦人画報社(東京・港)とファッションコーディネートアプリ「iQON(アイコン)」を提供するVasily(ヴァシリー、東京・渋谷)は6~7日、ファッションをテーマにしたソフト開発コンテスト「ハッカソン」を開催した。これまで親和性が低かったファッションとIT(情報技術)を融合させるのが狙いだ。

「ザ・ファッションハック」に取り組む参加者たち

「ザ・ファッションハック」に取り組む参加者たち

「私たちが考えたのは電子書籍のアプリです」「コーディネートのアドバイスをもらえるアプリを開発しました」――。都内の会場でファッションをテーマにして開かれたハッカソン「ザ・ファッションハック」。ハッカソンはプログラマーなどがチームをつくり、一定時間内にある課題に応じたソフトを開発するイベントだ。仲間とのコミュニケーション能力や企画力、時間管理能力など、幅広く実践的な能力が求められる。

参加したのはプログラマーやデザイナーなど16チーム、計42人。特徴的なのは参加者層で、今回のイベントは女性参加者が11人で全体の25%以上を占める。一般的なハッカソンに比べると女性比率がかなり高い。また、年齢層も20代が中心と比較的若い人が多い。

アプリの条件は「ファッションをテーマにしたサービスであること」の1点のみ。1~3人で1チームになり、与えられた24時間で実際に稼働するアプリを開発する。

ファッションハッカソンで受賞したチームと開発したアプリ
チーム名
「アプリ名」
サービス
内容
ベストファッションハックアワードハッカソンモンスター「MiMic(ミミック)」写真の色や画像、商品タグなどから衣料品を提案
デジタルイノベーション賞ドッツ「HUNT(ハント)」iBeaconで近くにいるアプリ利用者が着用している服を特定・購入
ファッションイノベーション賞ゲットパーティー「bonjour(ボンジュール)」2択の質問に答えると最適なプレゼントを提案

イベントを開催したヴァシリーの金山裕樹最高経営責任者(CEO)は「これまでファッションとITは相性が良くなかった」と指摘。今回のハッカソンで「プログラマーなど技術を持つ人が興味を持ってファッションを進化させるきっかけになれば」と企画した。

ファッションをテーマにしたハッカソンはもともと、ハースト婦人画報社の親会社、米ハースト・コーポレーションが2013年にニューヨーク市で開いたのが最初だ。日本で同様のハッカソンは今回が初めてという。

7日に開いた発表会では、15万円の賞金がもらえる最優秀賞「ベストファッションハックアワード」を学生3人組のチーム、ハッカソンモンスターが受賞。同チームは撮影した写真の画像を解析して色合いが似た服を提案してくれるアプリ「ミミック」を開発した。

その他にも、iBeaconを使い、近くにいるアプリ利用者が着ている服を特定し、電子商取引(EC)で購入できるアプリ「ハント」を開発したチームがデジタルイノベーション賞を受賞。2択の質問に回答していくだけで異性への最適なプレゼントを提案してくれるアプリ「ボンジュール」を開発したチームがファッションイノベーション賞を獲得した。

ハースト婦人画報社のイヴ・ブゴンCEOは「最初はどうなるか見当もつかなかった」と話しつつ、「今後もヴァシリーと共同で定期的にファッションとITが交流できる場を作りたい」と意気込んでいた。(長田真美)

〔日経MJ2014年9月10日付〕

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