塩野義製薬、ビッグデータを活用した医薬品開発を始動

2014/9/8付
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日経デジタルヘルス

塩野義製薬とSAS Institute Japanは、ビッグデータやオープンデータを活用し、新薬の開発や安全性評価を効率化する研究プロジェクトを始動する。オープンソースの分散処理環境「Hadoop」に対応するSASのデータ処理基盤を利用する。

塩野義製薬はかねてより、新薬の開発や安全性評価において、臨床試験を通じて蓄積したデータやさまざまなオープンデータを活用してきた。今回の共同研究では、Hadoop上で機械学習処理や統計解析を実施することで、ビッグデータ解析やオープンデータ分析の効率を高める。

このプロジェクトでは大きく3つのテーマに取り組む。(1)医薬品開発におけるビッグデータやオープンデータの活用。具体的には、組織や業務プロセス、データ、システムなどの側面からデータ活用にかかわる課題や改善機会を特定し、アクションプランを立案する。(2)医薬品間のネットワーク・メタアナリシスなど、ビッグデータ活用の定着化に向けたサンプルリポートの開発。(3)医薬品開発業務における利用価値や利用容易性の観点からの、各種オープンデータの評価。

SASは情報基盤構築のアドバイザーとして研究に参加し、テスト評価環境の構築や技術支援などを担当する。同社が提供する「SAS In-Memory Statistics for Hadoop」では、インメモリー技術を使い、Hadoopクラスター上でデータをメモリー上に保持した分散並列処理を行う。これにより、機械学習処理の性能を大幅に高められるという。並列分散処理の利用にあたって、複雑なプログラミング言語は不要とのこと。

(日経デジタルヘルス 大下淳一)

[日経テクノロジーオンライン 2014年9月8日掲載]

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