2019年9月18日(水)

まるで「走るスマホ」 テスラのスポーツEVを試乗
編集委員 大西康之

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2014/9/5付
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米テスラ・モーターズの高級スポーツ電気自動車(EV)「モデルS」の納車が8日に日本で始まる。ガソリン車をしのぐ運動性能を持つモデルSは電気自動車のイメージを一変させるが、驚くべきはその構造のシンプルさだ。極論すれば電池とモーターを組み付けるだけ。その生産工程はまるでスマートフォン(スマホ)のようだ。

■車内操作はタッチパネルで

テスラ・モーターズの高級スポーツEV「モデルS」

テスラ・モーターズの高級スポーツEV「モデルS」

モデルSは米国ですでに2012年から発売されており、フェラーリやポルシェに乗っていたセレブが続々と乗り換えている。その実力を知るため、モデルSを個人輸入した知人に頼んで一足早く試乗させてもらった。

高級感が漂う外観は、イタリアの高級スポーツカー「マセラティ」を思わせる。ドアを開けようとクルマに近づくとドアハンドルがドアの中に埋め込まれていて、つかむところがない。キーを持った人が手を近づけるとドアハンドルがせり出してくる。走行中の空気抵抗を減らすための工夫だ。

運転席に座ると、まずコンソールの中央にあるタブレット端末大の液晶パネルに驚く。ダッシュボードの周辺にスイッチの類いはほとんどなく、空調やオーディオはタッチパネルで操作する。インターネットに常時接続して、グーグルマップでナビゲーションしたり、様々な情報を検索したりできる。

スイッチを入れて走り出すと、車内は静寂そのもの。EVだから当たり前だが、エンジンの駆動や変速に伴う振動は一切ない。まるで魔法のじゅうたんのような乗り心地だ。しかし、モデルSが実力を発揮するのはここからである。アクセルを踏み込むと大きな車体がウソのように急激に加速し、革張りのシートに体が押しつけられた。試乗したモデルSは停止状態から5.6秒で時速100キロメートルに到達する。上位車種のモデルSパフォーマンスは4.4秒だ。

■騒音や振動ない未体験の加速

日産自動車のGT-R(2.7秒)やフェラーリ(3秒)には及ばないが、通常のスポーツタイプの市販車が6秒台後半であることを考えると、ずば抜けた加速性能といえる。しかもガソリン車のエンジンが高回転するときのような騒音や振動は一切ない。ヒューンという音を残して滑るように加速する走りは、これまでに体験したことのないものだった。

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