古民家に集まる企業たち 地域活性化は共感から
森川亮・LINE社長

(2/2ページ)
2014/9/6 7:00
保存
共有
印刷
その他

神山町は古民家を改造して、外から来る企業に開放しています。最初は町の人たちが海外とのつながりがあったところから、芸術家を集めて一定期間滞在してもらい、作品を制作してもらう「アーティスト・イン・レジデンス」をやろうという動きが高まりました。

地元のキーマンの大南さんが音頭をとって、大きな流れになったそうです。その後、今度は企業を招致して地元で働いてもらう「ワーク・イン・レジデンス」となり、様々な企業が古民家を借りて業務をしています。

外からみるとまったくわからないのですが、ひとつの商店街に様々な企業が集まっていて、最近では企業同士のコラボレーションも生まれているそうです。そこで働く人向けにカフェやフレンチレストランが開店し、町全体がにぎやかになる好循環が生まれています。

えんがわの親会社は恵比寿にあるのですが、社長のリーダーシップで神山町に会社を設立したそうです。東京と神山を比べると、新規プロジェクトは神山のほうが生産性があがるそうです。地元と外部企業とが内外関係なく明るくオープンに課題解決している姿に共感しました。

他にも岡山県の西粟倉や福井県の鯖江など、地域活性化に取り組んでいる地域を訪問しました。それぞれの地域で共通するのは、地元の良い部分を共有し、内外から人材を集め、明るくオープンによい部分を磨き上げる――というプロセスを進めているところです。

否定や批判ではなく、よい部分を明るく伸ばせば共感する人が集まり、独自の価値が生まれる。そういう循環を作ることが何よりも大事なのではないでしょうか。

〔日経産業新聞2014年9月4日付〕

  • 前へ
  • 1
  • 2
保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]