サラリーマン大家で副収入 不動産投資の基礎知識

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2014/9/6 7:00
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 給与のほかに毎月、家賃収入が得られる。勤め人なら誰もが憧れそうな話だ。本やインターネットで調べると、不動産投資をしたサラリーマン大家の成功実例が多く紹介されている。投資額は最低でも数百万円と、ほかの資産運用と比べて投資額は大きく、リスクへの理解は重要だ。手早く稼ぐことは期待せず、長期的視点で資産を形成するとの心構えが大切だ。

 投資用の不動産物件を紹介するサイト「楽待」に登録する会員数は7月時点で3万6672人と、前年同月と比べて6割増えた。国内景気の浮揚感や長引く低金利のほか、「来年1月から相続税の税率が引き上げられるため、節税目的で物件を買う人も目立つ」(三井不動産リアルティの佐藤邦弘コンサルティング営業部長)。不動産投資への関心は高まっている。

■主な収入は賃料

 不動産の投資には様々な種類がある。マンションやオフィスビルを1棟丸ごと購入する人もいるが、ワンルームマンションを1戸買い、賃料収入を得るのが典型的な手法だ。

 結局、どの程度の収入が見込めるのか。年間の家賃収入を物件価格で割った表面利回りが参考になる。楽待を運営するファーストロジック(東京・港)によると、7月時点でサイトに掲載された約4千件の投資向けマンションの平均表面利回りは9.01%で、6月比0.12ポイント上昇した。物件価格が下落したことで、7カ月ぶりに上がった。

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 物件価格は平均で1戸1247万円なので、表面利回りから計算すると、年間の賃料収入は約112万円。月間だと約9万4千円になる。

 これはあくまで表面の数字にすぎない。賃料に対し、税金や管理費、修繕積立金や保険など諸経費がおおむね2割かかると言われる。諸経費を差し引くと、月間でざっと7万5千円だ。

 勤めながら不動産投資をするとなると、多くは、ある程度のローンを組んで物件を買うことになる。不動産調査会社、東京カンテイ(東京・品川)の井出武主任研究員は「結果的に利回りが2%に届かない可能性もある」という。「過度な借り入れには頼らない」(三井不動産リアルティの佐藤部長)のが鉄則だ。

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