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車載マルチメディアの満足度 不満トップは音声認識

日経テクノロジーオンライン

米国のCS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティング会社であるJ.D.Power and Associatesは2014年8月28日、米国市場での車載マルチメディアの品質および満足度調査の結果を発表した。新車に求められる機能は増えているが、新車で最も不具合が多いのはACEN(オーディオ、通信、エンターテインメント、ナビゲーション)システムだという。

具体的には、音声認識機能の問題がトップで、2番目はBluetooth接続。次いでウインドノイズ(マイクに息や風が当たって生じるノイズ)とナビゲーションが続く。

100台当たりの不具合件数をスコア化すると、音声認識については8.3PP100となり、2013年の7.6PP100より増えた。不具合の内容は、「言葉による指示を間違う/認識しない」が63%、「氏名や名称を間違う/認識しない」が44%、「電話番号を間違う/認識しない」が31%となった。接続の不具合で多いのは、携帯電話やデバイスを認識しない(40%)、エンジン始動で自動的に接続しない(30%)という点である。

ウインドノイズなどはディーラーで調節できることもあるが、音声認識やデバイスとの接続性の不具合は機器設計の問題であり、ディーラーで直すことができない。所有者はこの欠点を我慢するか、ステアリングホイール上のスイッチでコントロールしたり、ヘッドセットを活用するなど、別のオプションに頼らなければならない。こうしたことが満足度にマイナスの影響を及ぼしている。

新車所有者の多くは、音声認識機能やデバイス接続性が車両に内蔵されている方がいいと考えている。一方で、これらの機能はスマートフォン(スマホ)などの方が進んでいるため、期待通りに動作しない車載機能に追加費用を払いたくないと考えている。新車所有者の70%が内蔵音声認識システムに興味を示すものの、同技術の追加費用が500ドルと知ると、購入したいと思う人は44%に減る。

J.D.Powerは、「自動車メーカーは基本に戻り、ドライバーの手をハンドルに、視線を道路上に保ち、運転に専念できるようにこれらの機器設計をしなければならない」としている。

(日経テクノロジーオンライン 櫛谷さえ子)

[日経テクノロジーオンライン 2014年8月29日掲載]

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