二刀流に磨き 日本ハム・大谷、2年目の飛躍
スポーツライター 浜田昭八

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2014/8/31 7:00
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日本ハム・大谷翔平は「持っている男」だ。チームメートの斎藤佑樹がそう呼ばれていたが、注目されると一層輝く「華」があるという点では先輩を抜いた。

7月5日、千葉・QVCマリンでのロッテ戦で「3番指名打者・大谷」は、2本の2ランホーマーを放って勝利に貢献した。この日は大谷の20歳の誕生日。ファンの「ハッピーバースデー」の大合唱が響く中での快挙だった。

大リーグ関係者、こぞって注目

その4日後には、仙台・コボスタ宮城での楽天戦で、投手・大谷は4安打1失点の快投で8勝目を挙げた。毎回の16三振奪取のおまけ付きだったが、本人は「無四球(1死球)で完投し、2-1の接戦に勝てたのがうれしい」と言った。

日本ハム入団が決まるまで、大リーグ入りを熱望していた。大リーグ関係者はこぞって注目している。この楽天戦も元日本ハム監督、現ヤンキース育成担当特別補佐のトレイ・ヒルマン氏が観戦した。「ダルビッシュ有、田中将大の2年目より上。速球に威力があり、緩急交えた配球もいい」と絶賛した。許されるなら、今すぐに連れていきたいと言わんばかり。

大谷が望んだ通りに、1年目から「投打二刀流」を続けている。体力的にも精神的にも負担が大きいから、投打のどちらか1本に絞るべきだという声が多い。7月19日のオールスター第2戦で球宴史上最高の162キロの快速球を披露したことで、「早く投手1本に」という声が一層強まった。だが、本人は「打撃にも魅力があるし、備えも怠っていない」と穏やかに話した。

春の沖縄キャンプでは、投手にやや重きを置いたような調整だった。日本ハムは2012年のリーグ優勝のあと、昨季は最下位に転落した。投手は一人でも多く欲しい。右投げ左打ちの大谷が打者になって打席に立つと、利き腕の大事な右腕に死球を食うかもしれない。栗山英樹監督は真剣にそれを恐れた。

とはいうものの、長打力があり、2割7、8分の打率をコンスタントに残す大谷のバットを生かさぬ手はない。陽岱鋼、中田翔、指名打者大谷で組むクリーンアップは、実に魅力的だ。しかし、投手・大谷の登板、調整、休養の問題があり、残念ながら全試合では組めない。

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