頼れる守護神、V争いへ気炎 オリックス・平野佳寿(上)

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2014/8/30 7:00
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勝ち試合の最後を締め、マウンドに仁王立ちする姿がすっかり板についてきた。本格的に抑えに転向して2シーズン目となるオリックスの平野佳寿(30)は、8月21日に34セーブ目を挙げて球団新記録を樹立。チームは開幕前の下馬評を覆して堂々と優勝を争う。まさに頼れる守護神だ。

日々のケアに加え、体のバランスを重視している

日々のケアに加え、体のバランスを重視している

気迫前面に押し出し打者に向かう

186センチの長身から投げ下ろす150キロ超の直球、落差のある鋭いフォークボールを武器とする右腕。プロ入り当初は先発を務め、1年目の2006年には10完投で7勝を挙げた。5年目の10年、当時の監督、岡田彰布に配置転換されて、抑えの岸田護につなぐセットアッパーに定着した。

入団後、オリックスがクライマックスシリーズに進出したのは08年だけ。この年は3月に右肘軟骨の除去手術をして登板がなく、9年目の今季、初めて味わう優勝争いの重圧だ。「僕自身、いい感じで脂が乗ってきている。こういう場面で投げられるのは初めて。チャンスを逃したくない」と意気に感じている。

気迫を前面に押し出して打者に向かうのが平野流。投球スタイルは豪快で躍動感たっぷりだが、内側には繊細さが詰まっている。

グラブの色にこだわり、黒を愛用

その一つが商売道具であるグラブの色へのこだわりで、入団2年目からずっと黒を愛用する。当時、大リーグから日本に復帰、オリックスに入団した吉井理人から「グラブの中で球の握りを変えるとき、打者に動きを察知されにくい」と教えてもらったのがきっかけだ。以来、その助言を忠実に守り、名前の刺しゅうにも黒い糸を使う。

カウントを稼ぐ球にもなれば、決め球にもなるフォークは平野にとって生命線だ。アマチュア時代に得意としたのはスライダー。「縦の変化球がないとプロでは通用しない」と京産大3年から習得に取り組み、プロ入り後も鍛えた。当初はグラブに球を収めてから指の間に挟んでいたが、グラブの角度が微妙に変わる「癖」が出やすいため、3年ほど前からフォークの握りをしたまま右手をグラブに。そこから直球を含めた全ての球種を投げ分ける技術を磨いてきた。

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