2018年8月15日(水)

米の「出前」、ITで進化 配送や決済を効率化
瀧口 範子(フリーランス・ジャーナリスト)

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2014/8/26 7:00
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 米サンフランシスコで最近、新手のフード・デリバリー、つまり「出前」が注目されている。イノベーティブな食文化があるサンフランシスコと、テクノロジーを利用してロジスティクス(配送)に工夫を凝らそうと挑むシリコンバレーが、うまく合体したサービスといえる。

10ドル以下の日常料理から500ドル台のギフトまで色とりどりの料理が並ぶマンチュリーのサイト

10ドル以下の日常料理から500ドル台のギフトまで色とりどりの料理が並ぶマンチュリーのサイト

 往年の出前とまったく違っているのは、モバイルから注文ができたり、出前のドライバーが今どこにいるかを確かめたりと、機能が拡充していることだ。支払いもクレジットカードを使いサイト上で済ませられるなど、煩雑さなしにオンデマンドでおいしい料理だけが自宅に運ばれてくる。注目を集めるサービスをいくつか挙げてみよう。

 「マンチェリー(Munchery)」は地元の食材を利用した健康的な食事を届けることを売りにしている。メニューは日替わりで数種類から選べる。乳製品抜きやベジタリアン向けにも対応している。

 料理に高級感があるのも特徴だ。「ベークト・サーモンのグリーンソース載せ ロースト・カリフラワーとプチトマトの付け合わせ」「ショウガ風味鶏胸肉のグリル 緑野菜炒めとマンゴー入りライスの付け合わせ」など、おいしそうな写真がサイトに並んでいる。こんな手の込んだ1品が10ドル前後で、これにデリバリー料が数ドル加算されるだけでというお手ごろ感も人気の理由だ。

 マンチェリーは独自のキッチンとシェフを抱えるほか、地元の個人シェフとも契約を結ぶ。各シェフはいずれも有名レストランでの厨房経験を持ち、腕の立つ料理人ぞろい。サービスは週日だけの提供で、仕事で忙しい家庭を支えることをうたっており、「オンデマンドのお抱えシェフのようだ」と利用者の評価は高い。2011年からサービスを開始して、すでに100万食のデリバリーを達成したという。

 同じようなサービスに「スプリグ(Sprig)」もある。こちらは「グルメ社員食堂」として有名な米グーグルのカフェテリアにいた元エグゼクティブ・シェフが創業したのが売りだ。

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