2019年5月25日(土)

美走・快走・楽走

フォローする

走るフォーム改善への近道 仕事中の姿勢を正す
ランニングインストラクター 斉藤太郎

(1/4ページ)
2014/8/22 7:00
共有
印刷
その他

私が担当したランニング講習会で、フォームが右側に傾いて猫背になっている女性ランナーがいました。腕振りは右腕の引きが強く、踏み込んだ脚は右脚中心に体重がかかっている感じ。左右がアンバランスなのが気になりました。

日常の体の使い方がおろそかでは…

写真1 座るときの正しい姿勢(左)と猫背の悪い姿勢。脊椎のS字カーブと骨盤の前傾がポイント

写真1 座るときの正しい姿勢(左)と猫背の悪い姿勢。脊椎のS字カーブと骨盤の前傾がポイント

その人のフォームをまねして見せながら「こんな姿勢で走っていますけど、何か思い当たることは?」と尋ねたところ、ハッとしたような表情を浮かべて彼女は説明してくれました。「会社では左横の方向に上司の机があって、私の方を向いて座っています。なるべく顔を合わせないように、私は右側にねじれるように顔を反らせて机に向かって働いているんです」

目立たないように小さく身を潜める感じで毎日を過ごしているのでしょうね。この話を他の場でも紹介してみたのですが、女性を中心に共感する声が聞かれました。日中の多くの時間、職場でバランスの崩れた姿勢を取り続けていることが、ランニングフォームに影響しているのだと思います。フォームは日常生活を映す鏡とも言えるでしょう。

日常の姿勢、体の使い方がおろそかであるのに、走るときだけは理想的なフォームで……なんて都合の良い話はありません。裏返せば、日ごろから姿勢に気を配る習慣を身に付けることが、ランニングフォーム改善への近道。美しいフォームに変われるチャンスです。

猫背で骨盤後傾、重心が後ろに

デスクワークで椅子に座って作業をする人は、特にパソコンを使う際などに姿勢を崩してしまいがち。猫背姿勢になることが多いようです。正しい姿勢は脊椎が正面から見ると垂直のラインを保ち、横から見るとS字カーブを描きます。そして骨盤は前傾した状態です。(写真1

猫背姿勢は骨盤の後傾につながるので気を付けましょう。この状態を引きずったまま走ると、重心が後ろに崩れたフォームになってしまいます。骨盤を前傾させて腰椎(腰の骨)が適度に前方へ湾曲した(前弯=ぜんわん)姿勢を大切に。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次へ
共有
印刷
その他

ランニングのコラム

電子版トップスポーツトップ

美走・快走・楽走 一覧

フォローする
バランスの崩れた姿勢で走ると、膝や腰を痛める原因になる

 9月15日に開催されるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)とその先の東京五輪に向けて、男女マラソン界が盛り上がっています。NHKの大河ドラマ「いだてん」からも刺激を受けて走り始めようとする方 …続き (3/31)

レースに頻繁に出る場合は、練習レースを重ねながら本命のレースでピークを迎えられるように仕上げる

 心機一転という気持ちで新しい年をスタートされたランナーが多いことと思います。昨年11月末あたりの大きな目標レースを経て、この1月には2本目、中には3本目のフルマラソンを予定されている方が多いのではな …続き (1/15)

(写真1)股関節が「>」のラインをつくり、前方への速やかな移動につながっている

 今回は「股関節の折りたたみとランニングの効率」というテーマでお話しします。効率のいいフォームかそうでないかを見る尺度の一つに「股関節を屈曲できているかどうか」があります。ランニングに限らず、相撲の立 …続き (2018/12/22)

ハイライト・スポーツ

[PR]