美走・快走・楽走

フォローする

走るフォーム改善への近道 仕事中の姿勢を正す
ランニングインストラクター 斉藤太郎

(1/4ページ)
2014/8/22 7:00
共有
印刷
その他

私が担当したランニング講習会で、フォームが右側に傾いて猫背になっている女性ランナーがいました。腕振りは右腕の引きが強く、踏み込んだ脚は右脚中心に体重がかかっている感じ。左右がアンバランスなのが気になりました。

日常の体の使い方がおろそかでは…

写真1 座るときの正しい姿勢(左)と猫背の悪い姿勢。脊椎のS字カーブと骨盤の前傾がポイント

写真1 座るときの正しい姿勢(左)と猫背の悪い姿勢。脊椎のS字カーブと骨盤の前傾がポイント

その人のフォームをまねして見せながら「こんな姿勢で走っていますけど、何か思い当たることは?」と尋ねたところ、ハッとしたような表情を浮かべて彼女は説明してくれました。「会社では左横の方向に上司の机があって、私の方を向いて座っています。なるべく顔を合わせないように、私は右側にねじれるように顔を反らせて机に向かって働いているんです」

目立たないように小さく身を潜める感じで毎日を過ごしているのでしょうね。この話を他の場でも紹介してみたのですが、女性を中心に共感する声が聞かれました。日中の多くの時間、職場でバランスの崩れた姿勢を取り続けていることが、ランニングフォームに影響しているのだと思います。フォームは日常生活を映す鏡とも言えるでしょう。

日常の姿勢、体の使い方がおろそかであるのに、走るときだけは理想的なフォームで……なんて都合の良い話はありません。裏返せば、日ごろから姿勢に気を配る習慣を身に付けることが、ランニングフォーム改善への近道。美しいフォームに変われるチャンスです。

猫背で骨盤後傾、重心が後ろに

デスクワークで椅子に座って作業をする人は、特にパソコンを使う際などに姿勢を崩してしまいがち。猫背姿勢になることが多いようです。正しい姿勢は脊椎が正面から見ると垂直のラインを保ち、横から見るとS字カーブを描きます。そして骨盤は前傾した状態です。(写真1

猫背姿勢は骨盤の後傾につながるので気を付けましょう。この状態を引きずったまま走ると、重心が後ろに崩れたフォームになってしまいます。骨盤を前傾させて腰椎(腰の骨)が適度に前方へ湾曲した(前弯=ぜんわん)姿勢を大切に。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次へ
共有
印刷
その他

ランニングのコラム

電子版トップスポーツトップ

美走・快走・楽走 一覧

フォローする
脚のスイングと骨盤の旋回がうまくかみ合うことでスムーズな走りが可能になる(日本サッカー協会審判員、西村雄一さんの練習風景)

 ランニング中の脚の動きについて、多くの方が抱く誤ったイメージは、前に進もうという気持ちが前面に出すぎるあまり、2本の脚を棒のように前後方向に振って進もうとすることです。きつくなってきたときには「もも …続き (10/16)

接地時間が長く、体をじっくり前へ運ぶウオークは筋力強化につながる

 コロナ禍により、既に進みつつあったリモートワークに勢いが増し、人が移動することがなくても済ませられる方向に生活スタイルは変わりつつあります。私が代表を務めるニッポンランナーズの会員には、出社日でなく …続き (8/27)

ニッポンランナーズの活動再開に、ともに走る仲間がいる意義を実感している

 緊急事態宣言が解除され、ニッポンランナーズでは段階的にランニング練習会を再開しました。仲間と会えた喜びを抑え、近づきすぎることなく、適度な間隔を保って走っています。今回は大会開催について思うことと、 …続き (7/3)

ハイライト・スポーツ

[PR]