スーパーの値引きは早朝が狙い目 おトクに買うワザ集
無駄をなくそう 節約生活のススメ

「同じ商品を買うならおトクに買いたい」誰もがそう思うのではないでしょうか。時間や時期を少しずらすことでおトクに買えるのであれば、ぜひ試したいですよね。
今回はおトクに買うための節約買い物術をご紹介します。
スーパーの値引きを狙うなら?
時間をずらすことでおトクに買えるものの代表は、スーパーの値引きシールでしょう。シールが貼られやすいものは、生の肉や魚、日持ちが短いモヤシなどの野菜、手作り総菜や弁当などです。
基本的に夕方の時刻、スーパーの閉店数時間前から貼られ始めます。さらに狙いたいのは、早朝から営業しているお店の翌朝一番です。例えば夕刻近くに作った弁当などは、閉店間近に1段階目の値引きシールが貼られ、さらに残ったものは翌朝一番で50%引きなどの値引き率が高いシールが貼られます。
駐車場がないスーパーは天気予報をチェック
駐車場がないスーパーのお客さんは徒歩で来る人がほとんどなので、雨の日は極端に来客数が少なくなります。そのため、翌日に豪雨など天候が荒れる予報が出た日は、早い時間帯から割引シールを貼りはじめることがあります。また荒れた天候の翌日も狙い目です。前日に来客数が少なく、売れなかったものに、割引率が高いシールが貼られる可能性が高いのです。
コンビニやコーヒーショップでも
この夏、スターバックスコーヒージャパンが閉店3時間前を目安に、在庫状況を見ながらサンドイッチやケーキなどのフード類を20%オフで販売するとニュースになりました。コンビニ各社も、従来はおにぎりや弁当などの値引きは原則していなかったのですが、最近では時間により10~100円程度の値引きをするようになっています。
この背景には、2015年の国連サミットで採択された持続可能な開発目標(SDGs)があります。目標の1つであるフードロス削減のために、値引きをして販売し、廃棄を減らすという行動になります。
コンビニでは多少の時間の差はありますが、昼のピークが過ぎた頃から夕方の商品入荷の前までとなる14時から16時くらいと、深夜から翌朝の入荷前にかけての1日2回、値引きシールが貼られることが多いようです。
シーズンオフを狙う
これは以前からある節約ワザですが、衣類などは特にシーズンオフになると値引き販売がはじまります。最近の特徴としては、シーズン中から値引き販売をする店も増えてきているということです。ユニクロなどでは、冬物のコートなどを冬本番の時期に値引きすることもあります。
実店舗では定価で売っていて、オンラインショップでは早めに割引販売をはじめるという店もあります。狙っている商品の店がオンラインでも販売しているようであれば、実店舗と両方チェックしておいたほうがよいでしょう。
工場の閑散期を利用して作られた商品
これは値引きではありませんが、コストを抑えるために閑散期の工場を利用して作り、商品を安く提供するものもあります。

年々注目が集まっているローソンストア100のおせち料理。だて巻きは春夏にしらすやちりめんじゃこを作っている工場の閑散期に発注することで、100円という価格を実現しているそうです。ほかの商品もそれぞれ工夫して価格を抑えています。
ほかにも、オーダーメードスーツを閑散期に作ると2割ほど安くなることがあります。
新製品が出たあとの型落ち品
家電など新製品が出たあとの型落ち品を安く買うというのも、以前からあった節約ワザです。しかし以前は「実店舗でラッキーに型落ち品を見つけられた!」というパターンだったものが、最近はオンラインショップで型落ち品を積極的に販売している店もあります。Apple Storeも新しいiPhoneが発売されると、それまでの商品の価格が安く改定されます。
最新のものでなくてもよいという場合は、型落ち品を常にチェックしているとおトクな買い物ができます。
今回ご紹介した以外にも、同じ商品でも時間や時期を少しずらすだけで値引き価格で買えるものがたくさんあります。買い物時期を少し変えるだけでできる節約、試してみませんか?

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