海の家をITフル武装してみた 反省あり教訓あり
山田 剛良(日経NETWORK編集長)

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2014/8/19 7:00
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IT(情報技術)は店舗の売り上げ向上に役立つのか――。誰もが抱く素朴な疑問に自ら答えるためか、ある中堅IT企業が今年、首都圏近郊の海岸で「海の家」を自ら経営し始めた。見た目は普通の海の家だが、運営にクラウドを利用した最新IT技術を活用。データ分析を駆使し、メニュー開発などに役立てる。約2カ月の短期戦で得られたのは意外な成果だった。

効果的な運営には現場の実情を反映するのが重要と認識した(極鶏.Bar湘南江の島ビーチ店)

効果的な運営には現場の実情を反映するのが重要と認識した(極鶏.Bar湘南江の島ビーチ店)

「自慢のシステムが現場で本当に役立つのか、肌で感じてほしかった」。システム開発を手掛けるセカンドファクトリー(東京都府中市)の大関興治社長は話す。同社は今年、江ノ島・片瀬東浜海水浴場(神奈川県藤沢市)で海の家「極鶏.Bar湘南江の島ビーチ店」を運営している。

空揚げを目玉にカレーやラーメン、ビールなどを売る。一般の海の家と違うのは店舗運営を支える自社開発の管理システムだ。POS(販売時点情報管理)レジは米マイクロソフトのタブレットのみで構築した。店員が注文を受ける端末もスマートフォン(スマホ)やタブレットだ。さらにビーチを訪れた客も自分のスマホから時間指定で食事を予約注文できる。

システムはクラウドと連携。店長はスマホやパソコンでリアルタイムに売り上げ状況をどこに居てもチェックできる。天気や気温などを加味して販売状況を分析。翌日以降の売り上げを予測し、食材の仕入れや仕込みに活用できるデータ分析機能も用意した。

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