高収益で低コスト スマートベータ型投信を知る

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2014/8/16付
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自己資本利益率(ROE)が高い銘柄などで構成し公的年金が採用を決めたJPX日経インデックス400も、スマートベータの一種と見ることが可能。JPX日経400は今年に入り、ROEへの関心の高まりを映すように、TOPIXを上回って推移している。

米国では企業の配当力で選ぶ指数も多くある。例えば25年以上続けて増配している企業で構成する「配当貴族指数」は、運用成績が長期で市場平均を上回ってきた。日本でも同指数に連動する「三菱UFJ米国配当成長株ファンド」が販売されている。

すべての銘柄を等しい金額で持つ「等金額投資」戦略もある。株価が上がった銘柄は一部を売却することになり、割高株を持ち続けなくてすむ効果がある。「野村日本株高配当70」は高配当の銘柄を選んだ上で等金額で持つ。指数はやはりTOPIXを長期で大きく上回っている(グラフC)。

グラフDは、過去20年間の株価データを基に、井出氏が各戦略ごとのリターンとリスクを試算した結果。リターンはいずれもTOPIXを上回っている。リスクを考慮しても全般に成績は上々。ただし井出氏は「1年ごとに見ると戦略ごとに好不調がある。あくまで長期の投資手段として考えたい」と見る。

これまでの効果が今後も続くかは未知数だ。たとえばみんなが「低リスク銘柄」に投資すれば割高になり、この戦略の効果は薄れる。投資しっぱなしではなく効果の持続力に目配りも必要だ。(編集委員 田村正之)

[日本経済新聞朝刊2014年8月13日付]

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