2019年2月23日(土)

高収益で低コスト スマートベータ型投信を知る

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2014/8/13付
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 市場平均並みの投資成績では不満だが、運用担当者の腕に任せれば勝てるとも限らない――。そう悩む投資家が注目するのが「賢い指数(スマートベータ)」と呼ばれる考え方に基づく投資信託だ。賢い使い方を探った。

「個人が買えるスマートベータ型投信が増えているらしいので、成績などを調べてみたい」。国内外に分散投資を続けている都内在住の不動産鑑定士、下山俊一さん(40)はそう話す。

■GPIFが採用

スマートベータとはここ数年、米国の運用業界を中心に広がっている新しいタイプの指数をいう。指数算出会社などが様々な戦略を考え、それを指数の形にしたうえで機関投資家向けに提案している。

国内でも今春、公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が株式投資の基準の一つとして採用して脚光を浴びている。個人向けでもスマートベータに基づいて運用する投信が増えている。

スマートベータ型投信は、これまでの投信と何が違うのか。特定の指数やルールによって組み入れ銘柄や比率を機械的に決める点では「インデックス型」に似ている。「決定的に異なるのは、市場平均を上回る成績を目指すことにある」(ニッセイ基礎研究所の井出真吾主任研究員)。

もう一つ新しいのは、銘柄の組み入れに際して時価総額に縛られないようにした点だ。国内のインデックス型投信の多くは、東証株価指数(TOPIX)を基準にしている。

これを基に機械的に運用すると、株価上昇で時価総額が大きくなった銘柄を多く買うことになる。その反対もある。結果的に、割高株を多く抱え、割安株を少ししか持たないことにもなりかねなかった。

伝統的な指数運用から脱却し、より高い収益を目指そうというのがスマートベータ型投信。運用担当者がリサーチなどに基づいて銘柄を選別する手間がかかるアクティブ型投信に比べると、運用コストが低めだという利点もある。

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