2018年8月18日(土)

宮崎のオーシャンドーム 屋根部材腐食で解体へ

2014/8/7付
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日経アーキテクチュア

 宮崎市のリゾート施設「オーシャンドーム」の解体が決まった。2007年に閉鎖し、再活用の方策を模索したが、施設の老朽化で改修費用が多額になることが判明。運営会社のフェニックスリゾートは再活用を断念した。解体の時期や跡地の利用計画は未定。2014年8月1日に発表した。

オーシャンドームの全景写真と平面図(資料:宮崎県)

オーシャンドームの全景写真と平面図(資料:宮崎県)

 同社広報課の担当者は、「屋根の鉄骨部材の腐食が想定以上に進行しており、現状の構造物を活用したプランでは、期待される売り上げよりも改修費用が大きく上回ることが判明した。今後は跡地の有効活用を検討する」と話す。

 オーシャンドームの開業は1993年。総合保養地域整備法(リゾート法)の指定第1号となった「宮崎・日南海岸リゾート構想」の中核施設として整備された「フェニックス・シーガイア・リゾート」の敷地内にある。総工費は約420億円。幅300m、奥行き100mと世界最大級の全天候型室内ウォーターパークとして話題になった。可動屋根や人口ビーチを備え、ボディボードやサーフィンもできる造波システムは世界的な評価も高く、最盛期の95年には年間約125万人の入場者数を数えた。

■総工費100億円で宿泊施設など大規模改修

 その後、入場者数は年々減少。入場料金を引き下げたり、季節営業を実施したり、様々なてこ入れや事業の効率化を図ったが、最盛期の勢いを取り戻すことはできず、2007年9月に閉鎖していた。

 フェニックスリゾートも、宮崎県が出資する第三セクターだった01年に会社更生法の適用を申請。米国の投資会社の支援の下で再建に取り組んだが、12年3月にゲーム・パチンコ機器最大手のセガサミーホールディングスが買収した。

 シーガイアの敷地内にある宿泊施設「シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート」とコンベンション施設の「シーガイアコンベンションセンター」については、約100億円を費やし、15年春から約2年半かけて大規模改修を進める予定だ。

シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートのロビーの改修予想図(資料:フェニックスリゾート)

シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートのロビーの改修予想図(資料:フェニックスリゾート)

(日経アーキテクチュア 高市清治)

[ケンプラッツ 2014年8月7日掲載]

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