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見た目懐かしいニコン Z fc 中身は最新技術が満載

NIKKEI STYLE

発表以来、話題沸騰で大人気のミラーレス一眼カメラ「ニコン Z fc」。2021年7月下旬の発売から2カ月近くたった今も入手難が続いている。フィルムカメラの往年の名機「ニコン FM2」のルックスを取り入れつつ、高画質で定評のあるミラーレス一眼カメラ「ニコン Z 50」を巧みに融合させた、軽量コンパクトで撮影が楽しくなる素晴らしいカメラに仕上がっている。

使う喜びを盛り上げるカメラ

「Z fc」にはアルファベットが斜体ではない、昔の「Nikon」のロゴが付く。これがとても格好いい。かつて存在したフルサイズデジタル一眼カメラ「Df」のようだ。

カメラ上部にはシャッタースピードダイヤル、ISO感度ダイヤル、露出補正ダイヤルが並び、一目で設定状況が視認できる。それらは操作すると「カチカチ」と節度感がしっかりとあり、カメラを使う喜びを盛り上げてくれる。とても使いやすいカメラであることが、ひしひしと伝わってくる。

まるで一眼「レフ(鏡)」機のようなたたずまいは、若い人には新鮮さを、上の世代の人には懐かしさを感じさせるデザインになっている。大きさもバランスがよくとれている。手に持った感じはコンパクトでとても軽く、1日中撮り歩いても疲れなかった。

何よりこのカメラ、本当にカッコいい。キットレンズの「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」や「NIKKOR Z 28mm f/2.8(Special Edition)」を装着した姿が美しい。レンズを着けてもわずか600グラム程度という軽さも魅力だ。

写りも納得がいく。「Z 50」と同じく、フルサイズより小さい「APS-C」フォーマットのセンサーは有効2088万画素。感度はISO100~51200までとスペックは申し分ない。高速連写も約5コマ/秒、最大約11コマ/秒となっており、幅広い被写体を撮影できる。もちろん高精細の4Kムービー撮影にも対応している。

マグネシウム合金を採用した剛性感の高いボディーと、10万回のレリーズテストをクリアした高精度・高耐久のシャッターなど、実用面もニコンらしくぬかりがない。

人気が出るのもうなずける仕様だ。デザインと画質、スペックを高次元にまとめ上げた話題の1台である。ビギナーからベテランまで、撮影に行くのが楽しくなるカメラだ。

次ページ以降で作例を紹介する。

初心者から上級者まで文句なく使いこなせる

自分なりの絵作りを追求できる

三井公一
 iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影している。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。http://sasurau.com/

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