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キャンプ用大型トートバッグ3選 タフで水にも強い

特集 厳選!キャンプ用品の収納グッズ(下)

NIKKEI STYLE

キャンプを快適に楽しむためには、多くのキャンプ道具が必要となる。それらをまとめて保管・運搬できる収納グッズも、キャンプには欠かせない。第1回はキャリーワゴン、第2回はコンテナボックスを紹介したが、第3回となる今回はギアトートと呼ばれるキャンプ用の大型トートバッグを取り上げる。

ギアトートは、日常で使う一般的なトートバッグよりもマチ幅が広く、生地が丈夫な点が特徴だ。小物をひとまとめに収納して持ち運べるので、コンテナボックスと使い分けると道具の管理が楽になるだろう。

雨に強く、薪も持ち運べるタフな作り

コロンビアの「フェスティバルウッズ35Lコンテナー」は、900デニールと厚手のポリエステル素材を使用した丈夫な作りが特徴だ。キャンプ道具の収納はもちろんのこと、たき火用の薪の運搬にも活躍するタフな作りとなっている。

開口部には、取り外し可能なフラップ(ふた)が付く。フラップを取り外せば、バッグに収まらない大型のキャンプ道具を持ち運ぶこともできる。

底部には、さらに強度が高く、水や汚れに強い1200デニールのポリエステル素材を使用。ぬれた衣類や道具の持ち運びにも重宝し、山だけでなく海や川、またキャンプ以外のスポーツ・アウトドアにも対応する。

本体サイドにスナップボタンが付いており、荷物量に合わせてフォルムを変えられる点も見逃せない。ボタンを開くとボックス形状の収納コンテナとして使えて、ボタンを閉じるとサイズダウンし、日常でも使えるトートバッグに変化する。公共交通機関でキャンプに出かける際も持ち運びやすい。

「キャンプ用品の中でも収納グッズの売り上げは伸びている」と話すのは、コロンビアスポーツウェアジャパン(東京・新宿)のマーケティング部ブランドマーケティング・内藤教之氏。フェスティバルウッズ35Lコンテナーの販売も好調で、「大きめのバッグの中に、小バッグを入れて整理している方が多い」(内藤氏)という。

ぬれたギアも気にせず収納できるメッシュ仕立て

モンベル(大阪市)の広報部・小野立氏は、「キャンプ道具を収納したり、持ち運んだりできる大型バッグのニーズは高まっている」と話す。その中でも特に人気が高いのが、今回紹介する「メッシュトートバッグ」だ。もともと水辺のアクティビティーで、ぬれたギアを持ち運ぶために作られたバッグだが、山でのキャンプシーンにおいても使い勝手がいい。

底部にウレタンコーティングを施した900デニールのポリエステル・ダック素材を使ったメッシュトートバッグは、非常に丈夫で水に強い。たとえキャンプ道具などが網目に引っかかっても、穴が開いてしまうことはほとんどないという。

メッシュなので通気性がよく、水にぬれた衣類やサンダル、キャンプ道具も気軽に収納できる点がメリット。水にぬれる前提で使えるので、バッグ自体の水ぬれも気にせず使用できる。外側から中身が見えるため、収納物を探しやすいという利点もある。

開口部にはドローコード付きのふたがあり、収納物が飛び出してしまう心配もない。肩から提げたときに持ちやすいハンドルが本体下部に付いているので、重い荷物も持ち運びやすくなっている。

「サイズ違いやバックパックタイプも含め、メッシュシリーズの売り上げは好調」(小野氏)。ぬれたギアを持ち運ぶことの多いカヤックや水上スポーツのスタンドアップパドルボード(SUP)を楽しむ人から、細かい荷物が多いキャンパーまで幅広く支持されているという。

デザイン性も高い極厚キャンバストート

デザイン性と機能性を両立したさまざまな用途のバッグを展開する、日本発の人気バッグブランド・アッソブ。キャンプ用のギアトート「アルバートン キャンバストート」もファッション性が高く、使い勝手に優れている。

ビンテージのシャトル織機を使い、高密度に織り上げられたキャンバス生地を使用。ボディーは25オンス、持ち手は15オンスと非常に厚手で丈夫な作りとなっている。裏地などは付いていないが自立するほどハリ・コシがあり、使い込むほどに味わいが増すという。

アウトドアシーンでの使用を想定し、底面にポリ塩化ビニール(PVC)コーティングを施した防水生地を採用しているのもポイントだ。ぬれたフィールドに置いても内部に水が染み込まず、汚れにも強い。

開口部に取り外し可能なフラップが付いており、底面と同様にPVC生地を使うことで荷物がぬれないように配慮されている。フラップはファスナーで開閉できるため、取り付けていても荷物を出し入れしやすい。

外装にはポケットと、キャンプ道具をつるして持ち運べるウェビングテープを搭載。内装のマチ部分にも面ファスナーで着脱できるファスナーポケットを備えるなど、小物も収納しやすい設計になっている。

アッソブを展開するアンバイ(兵庫県三田市)のPR・齋藤親子氏は、「30~40代のファミリーキャンパーやオートキャンパーから好評」と話す。ユーザーからは「今までこんなに凝ったデザインのギアトートはなかった」「とても丈夫なキャンバストートで気に入っている」といった声が届いているという。

(ライター 津田昌宏、写真 宮前一喜、スタイリング 宇田川雄一)

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