2019年7月16日(火)

インフラ老朽化に直面 維持管理へ情報技術を活用
日本を元気にする産業技術会議

2014/7/24 7:00
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産業技術総合研究所が主催する「日本を元気にする産業技術会議」(後援・日本経済新聞社)は7月23日、都内で「社会インフラのスマートメンテナンス」をテーマにシンポジウムを開いた。産総研の瀬戸政宏理事は開会挨拶で「日本は今後、社会インフラが一斉に老朽化するという経験に直面しようとしている」と話し、維持管理への情報技術の応用の必要性を強調した。

基調講演をする横浜国立大学の藤野陽三特任教員(7月23日、東京・大手町)

基調講演をする横浜国立大学の藤野陽三特任教員(7月23日、東京・大手町)

横浜国立大学の藤野陽三特任教授は基調講演で老朽化だけでなく、設計段階で課題があるインフラがあることを指摘。「壊れる可能性があるインフラだけに集中して補修すれば、改修費用を抑えることができる」と話した。

国土交通省の森雅人技術総括審議官は維持管理を担う人材が今後減少することを懸念。「相当な危機感とスピード感を持たないと大変なことになる」と話し、政府の人材育成支援や新技術開発、ロボットの活用などの必要性を述べた。

東北大学大学院の久田真教授は東北地方のインフラの現状を紹介した。老朽化に加え、東日本大震災による損傷、寒冷地特有の傷みなど複雑な状況にあると指摘。「インフラの維持管理に関しても産学官の連携の強化が必要」と話した。

ケンブリッジ大学の曽我健一教授は英ロンドンの事例を紹介。地下の古いインフラが再開発から受ける影響について、センサーなどを用いて検討するという研究内容を発表。より正確なデータ収集を目指しているが、「性能の良いセンサーの開発だけでなく、そこから得たデータを扱える人材が必要」と話した。

[日経産業新聞2014年7月24日付]

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