2019年7月22日(月)

「始まりはクレージーな考え方」「すぐ行動に移そう」
久多良木健氏・孫泰蔵氏対談(下)

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2014/7/30 7:00
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ベンチャーキャピタルのB Dash Ventures(東京・港)が17~18日に開いたイベントで対談した久多良木健氏と孫泰蔵氏。話題は孫氏の実兄であるソフトバンクの孫正義社長が力を入れるロボット、久多良木氏の古巣であるソニーの"再生策"へと広がった。最初は世間から受け入れられなくても、起業家のクレージーな(常軌を逸した)考え方が世界を変えるきっかけになるとの見方で一致した。

■「ロボット『ペッパー』、カギはクラウド」

――ソフトバンクのロボット事業をどう見ますか。

ロボット「ペッパー」を発表するソフトバンクの孫社長(6月、千葉県浦安市)

ロボット「ペッパー」を発表するソフトバンクの孫社長(6月、千葉県浦安市)

久多良木氏「ソフトバンクが『ペッパー』を19万8000円で販売してしまうのもすごいが、カギはインターネットを通じてクラウドにつながるところだとみている」

孫氏「非常に難しいテーマだが、孫正義がやりたいことをよく表現している。自分で『こういうコンセプトでいきたい』と意気込んでやっているそうだ。情報革命で人々を幸せに、というのがソフトバンクのキャッチコピーなので、感情認識して、究極的には愛を感じたり、与えたりできるようにしたいのだろう」

久多良木氏「最近、日本は人口が減少するので、ロボットを導入すればいいという話になった」

孫氏「(正義氏は)3000万台のロボットを導入すれば、人間の3倍働くので、1億人相当という話を披露した。クレージーだが、クレージーなビジョンから物事は変わっていくというのがある。そのことに対するものすごい突っ込みがあるというのを知りながらも、センセーショナルな言い方をわざわざ選んでいる」

久多良木氏「孫(正義)さんを存じ上げているが、本当に尊敬する。一連のロボットの話を見ていると、やはりロマンチストだと感じる。これは非常に大事なことで、人間にはロマンが大事だし、それが物事を突き動かす大きな力になる」

「目先のことよりも、夢を皆で語ると同時に、もっと声を上げてやってみようと提案したい。格好悪い、難しいなど思うかもしれない。言い出すと『本当ですか』と言われるが、本気になってやろうとすると、何かが起きる」

孫氏「兄や久多良木さんの世代は大きいビジョンを持ち、それを実現してきた。自分たちももっと頑張らなくてはいけない。最近は精神の部分でスケールが小さいようでは駄目だと思っている」

「ここにいる人も、目先のこととして新しいスタートアップを立ち上げていくのも大事だが、同時にスケールの大きなものを考え出す、世の中を変えるということをしてほしい。現在、IT(情報技術)は最も革新的なことが起こる分野で、自分にも大きなことをやるべきだと言い聞かせている」

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