ライカ初のスマホ 「AQUOS R6」のカメラとどう違う

ドイツの老舗カメラメーカー「ライカ」から初となるスマートフォン「Leitz Phone 1(ライツフォン ワン)」が登場した。同社のカメラが持つ世界観をちりばめた外装は、シックで落ち着いた雰囲気で、大人が持ち歩く端末にふさわしい。カメラも1インチというスマートフォンとしては最大級のセンサーを搭載して、画質の面でも楽しめる1台と言える。
高画質に期待、1インチの大型センサー
ライカの赤バッジを誇らしげに輝かせる「Leitz Phone 1」。1インチという高級コンパクトデジタルカメラ級の大型センサーを積み、レンズは「ズミクロン」ブランドで、35ミリ判換算19ミリ相当、F1.9を誇る。有効画素数は約2020万画素で、光学的なボケ感やシャープな写りを楽しめる。

カメラを起動すると、ディスプレーにはレンジファインダー式の「M型」ライカを思わせるブライトフレーム(撮影範囲を示す枠)が表示される。ブライトフレームは画角を切り替えるたびに変化し、あたかもライカを扱っているような感覚で撮影を堪能できる。
レンズは1つだが倍率を3段階に変更できる。1倍「24ミリ」、2倍「48ミリ」、0.7倍「19ミリ」(いずれも35ミリ換算)にブライトフレームを表示させての撮影が可能だ。もちろん最大6倍のデジタルズームもできる。
このほか「Leitz Looks」という撮影モードを搭載し、同社のモノクローム機のような味わい深いトーンの白黒写真を撮影できる。この辺りもライカファンならニヤリとしてしまうところだ。
シャープ「AQUOS R6」との共通点も
実のところ、これ以外の機能は製造を担当するシャープのAndroid搭載スマートフォン「AQUOS R6」とほぼ同じだ。ただし外装はしっかりとライカ風にアレンジされている。
品のあるボディーカラー、ボディーを取り囲むアルミフレームの精密ローレット加工、きらびやかに輝く赤バッジ、付属のマグネット式レンズキャップとラバーケースなど、ライカファンなら食指が動く仕上がりである。
当然、価格もそれなりで18万7920円(ソフトバンク扱い)となっている。人と違ったスマートフォンを持ちたいライカファンなら出せない額ではないだろう。
次ページ以降で作例を紹介する。
大型センサーと独自レンズの恩恵





Leitz Looksモードが面白い





iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影している。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。http://sasurau.com/
ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。