OLYMPUS PEN E-P7 見た目と違う軽さ、基本性能充実

オリンパスのカメラ事業が分離・独立した新会社、OMデジタルソリューションズ(東京都八王子市)からクラシカルなデザインのミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS PEN E-P7」が登場した。新会社としては初のデジカメは、かつてのオリンパスが放った女子カメラブームの火付け役「PEN」シリーズの流れをくみながら、作画機能重視のニューモデルに仕上がっていた。
見た目は重厚、実は本体337グラムの軽さ
「OLYMPUS PEN E-P7」はパッと見とても重厚感のあるカメラに見える。軍艦部に配置されたアナログなダイヤル類や、鈍い光を放つボディーなどまるで鉄の塊のようだ。
しかし手にすると「あれ?」とその軽さに驚かされた。それもそのはずボディー単体の重量はわずか337グラム。レンズキットの「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ」装着時でも430グラムというウエートなのだ。
軽いからと言ってチープさはみじんも感じない。アルミ削り出しのダイヤルは操作感もよく、「パチン!」と節度感高い電源スイッチはとても小気味よい。これなら大人が持ち歩いても恥ずかしくないルックスだと感じた。
基本性能も充実している。通常より小さいマイクロフォーサーズ規格の画像センサーは2000万画素で最高15コマ/秒の高速連写も可能だし、顔や瞳を検出する「顔優先・瞳優先AF(オートフォーカス)」にも対応している。電子ビューファインダー(EVF)こそ装備しないが、上方向に約80度、下方向に約180度動かせる約104万ドットタッチパネル対応3.0型チルト式モニターは自分撮りもできる。ボディー内5軸手ぶれ補正も搭載している。
幅広い写真表現を手軽な操作で
撮影もなかなか楽しい。ボディー前面に装備された「プロファイルコントロールスイッチ」を切り替えることで、カラーやモノクロームの彩度、画像周辺部の周辺光量をコントロールするシェーディング効果などを自在に操った写真表現が楽しめる。
もちろん「アートフィルター」も搭載されており、さまざまなフィルター効果を楽しめる。夜空を撮影する際に有効な「ライブコンポジット」機能や多重露出などが手軽に行える「アドバンストフォトモード」も備える。
軽量コンパクトで携行しやすい「OLYMPUS PEN E-P7」は、スマートフォンのように手軽に日常を鮮やかに撮影できるミラーレス一眼カメラだと感じた。
次ページ以降で作例を紹介する。









iPhoneで独自の世界観を持つ写真を撮影している。2010年6月新宿epSITEで個展「iの記憶」を開催。同年10月にはスペインLa Panera Art Centerで開催された「iPhoneografia」に全世界のiPhonegrapherの中から6人のうちの1人として選ばれる。http://sasurau.com/
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