乃木坂46筒井あやめ チークは齋藤飛鳥からの贈り物

乃木坂46の4期生で最年少メンバーとして活躍する筒井あやめさん。17歳になったばかりの彼女が紹介してくれたのは、先輩の齋藤飛鳥さんからもらったという大切なチークだった。
「筒井先生、これあげる」
「2021年に入って、飛鳥さんからチークをいただきました。ある歌番組のメイク時間に、急に『筒井先生、これあげる』と渡してくださいました。特にそれ以外の言葉はなかったです。
飛鳥さんには以前にも、大量のフェイスパックをもらったことがあって、その時はあまりものを積極的にあげる方じゃないと勝手に思っていたので、とてもびっくりしました。


そんな中で今回チークをいただいて、とてもうれしかったです。大切にし過ぎていて、まだ使っていません。多分、一生使わないと思います(笑)。今は自宅のドレッサーの前に飾っています。お気に入りのポイントですか? 飛鳥さんからもらったというのがとにかくうれしくて、そこが一番のお気に入りですね」
21年5月に開催された『乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE ~4期生ライブ~』で賀喜遥香が「4期生の仲の良さを伝えたくてたまらなかった」と発言するなど、絆の強いことで知られる乃木坂46の4期生。同期同士で何かものを贈り合うことはあるのだろうか。
「誕生日とかには、プレゼントを渡したりしています。4期生最年長の田村真佑ちゃんはいつもお洒落(しゃれ)なものをくれますね。20年の誕生日には、かわいいパジャマと花びらが入ったバスソルトをもらいました。バスソルトは使ってみて、とっても良い香りでした。2日に1回くらいは入浴剤を入れて、お風呂を楽しんでいるタイプなので、うれしかったです」


「ひたむきな姿に共感しました」
6月4日から上演を開始した舞台『目頭を押さえた』。筒井さんは今作で、写真家としての才能を開花させていく高校3年生の杉山遼役を演じる。舞台出演は19年4月に開催された『3人のプリンシパル』以来となる。
「まさかこのタイミングで舞台に出させていただくなんて、出演が決まったときはびっくりしました。でもお芝居に挑戦したいという気持ちはずっと胸にあったので、うれしかったです。家族にも電話で報告しました。お父さん、お母さん、お姉ちゃんから『おめでとう』と言ってもらえて、メンバーにも何人かに伝えたら『頑張ってね』と喜んでくれました。
台本を読んでいると、遼が進路のことでお父さんと喧嘩(けんか)してしまうシーンがありました。私自身は乃木坂に入る時にお父さんから反対されなかったし、むしろ背中を押してもらいました。言い争いをすることもまったくなかったので、その部分はなかなか気持ちを想像することができず、演じるのが難しいだろうなと思いました。一方で遼は、カメラという生きがいを見つけて、その夢に向かって一生懸命。私も乃木坂に入ることを夢見て、オーディションを受けて上京したので、そのひたむきな姿にはすごく共感しました。

初めての本読みは、すごく緊張したんですけど、いろいろ考えなくてはいけないことがあると感じました。『プリンシパル』の時はとにかく無我夢中で覚えることで精いっぱい……深いところまで考える余裕はなかったんです。でも今回は本読みの段階で楽しさも感じられたし、いろいろ想像ができたので、そこは成長できているのかなって。プレッシャーもありますけど、頑張って本番を乗り切りたいです」
今作で筒井さんは、18歳の秋田汐梨さんとダブル主演を務める。
「パンフレットの撮影の時に初めてお話させてもらいました。2人とも人見知りだったので、緊張もしましたけど、笑顔がすごく印象的な方でした。年齢は私の1つ上で、乃木坂の同期にも同い年の子はいるんですけど、やっぱりメンバーじゃないとお姉さんに見えますね(笑)。でも、仲良くなったら、すごく楽しい感じになると思ったので、この舞台を通じて距離を縮められたら。
尊敬する乃木坂46の先輩・生田絵梨花さんのように、いろんなところで活躍できるようになるのが目標なので、この舞台がその第一歩になればいいなと思います。これからもたくさんの演技仕事に挑戦していきたいですね。ミュージカルですか? それはちょっと……まだまだなので難しそうです(笑)。けれど、様子を見ながら、いつか挑戦したいですね」


「渋いものには引かれます」
筒井さんの特技は書道と編み物。そしてがま口や純喫茶が好きな渋い一面を持つ。
「上京してから書道はあまりできてなくて、筆も買っていないんですけど、地元の名古屋にいた頃は、書道教室で売っていたものを買っていました。ピンときた、良さげなやつを選んでいましたね。優柔不断なタイプなので、悩んでしまったら買わないことが多いです。
渋いものには引かれます。過去にはがま口も使っていましたし、ちょっとレトロなものには心が動きますね。普段着るお洋服は、古着って感じじゃないですけど、古着屋さんをめぐるのは好きです。東京は古着屋さんが多いので、上京したての頃はよく買い物を楽しんでいました」
最近買って良かったのは、「アマゾンファイアTVスティック」だという。
「ユーチューブが好きで、ユーチューバーさんの動画をよくテレビで見ています。好きなユーチューバーさんはいっぱいいますけど、今は、ぺえさんがやられているユーチューブチャンネルが好きですね。ファイアTVスティックはとっても便利で、生活を豊かにしてくれました。特に自粛期間中は、すごく助かりました。
家の中はシンプルで、無駄なものは置かない性格です。今年の冬は電気カーペットとストーブを買いました。エアコンは乾燥するので、あまりつけたくないんですよ。底冷えしなくて済むし、電気カーペットとストーブのおかげでとても快適に暮らせました。
今、欲しいものですか? 物欲はあまりないんですけど……床から見て高さのあるベッドですね。ふかふかじゃなくても良いんですけど、寝た時に床から離れているほうが好きなんです。それこそ清宮レイちゃんの家にお泊まりしにいった時、高さのあるベッドで寝させてもらって、すごくいいなと思いました。私のおうちにも欲しいです」


『目頭を押さえた』
関西圏の山間にある集落を舞台に、写真家としての才能を開花させていく高校3年生の杉山遼(筒井あやめ)と、彼女のいとこであり同級生でもある中谷修子(秋田汐梨)を軸に、家族や教師たちの人間模様が描かれる――。
作・横山拓也 演出・寺十吾 出演・筒井あやめ(乃木坂46)、秋田汐梨、林翔太、枝元萌、橋爪未萠里、大西由馬、山中崇、梶原善
2021年6月4日(金)~7月4日(日)
東京・東京芸術劇場 シアターイースト
2021年7月6日(火)・7日(水)
大阪・サンケイホールブリーゼ
2021年7月9日(金)
愛知・名古屋市芸術創造センター
(文 中山洋平、写真 藤本和史)
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