在宅時にGUの仕事服 手ごろで着やすく、お手入れ簡単

「ユニクロ」と同じく、ファーストリテイリング傘下のブランド「GU(ジーユー)」。ユニクロよりもさらに低価格で、主に若い女性をターゲットにしたファッションブランドのイメージを持つ人も多いだろう。でも実は、ジャケットとパンツのセットアップなどをラインアップした「クリーンスタイル」と呼ばれるビジネスカジュアルのシリーズを展開するなど、働く大人の男性との相性も意外にいい。
2020年12月に開かれた「2021年春夏方針発表会」では、同社の柚木治社長が3990円(税別、以下同)のジャケットと2490円のパンツという「クリーンスタイル」のセットアップを着用して登場。ビジネスウエアというGUの知られざる得意分野に注目が集まった。

新型コロナウイルスの感染拡大以降、リラックスして着られる「ストレスフリー」の着心地や、家での洗濯が可能でドライクリーニング代を節約できる「イージーケア」というGU商品のキーワードが、在宅勤務のビジネスパーソンにも注目されている。テレビ会議のときに部屋着の上にちょっと羽織れば、たちまちオンのスタイルになるカットソージャケットが2990円など、家計を助ける低価格も大きな魅力だ(価格は取材時)。
そんなGUに、21年春夏コレクションのなかから、リモートワークやたまの出社の両方に使える、おすすめのコーディネートを聞いた。まずは「ドライストレッチジャケット」からだ。

ドライストレッチジャケットは、汗をかいても速乾性があるストレッチ素材のジャケット。ストレッチ素材のおかげで、家の中で着てもジャケットの窮屈さが少なく、それでいてオン感もあるリモートワークにぴったりのアイテムとなっている。
セットアップ可能な同素材のパンツ「ドライストレッチアンクルトラウザー」は、ウエスト部分が半分ゴムになっているなど、さらに着やすさアップ。一方、スッキリ見える細身のシルエットで、もっさり感がないのもポイント。
カットソーなのにビジネスユースにも対応

さらなる着心地の良さを誇るのが、「カットソージャケット」と「カットソートラウザー」のセットアップだ。カットソー、つまりジャージー素材のジャケットというと、襟付きのTシャツのようなペタンとしたシルエットになりがち。こちらは襟回りをふんわり仕上げるなどジャケットらしい立体感で、カットソーなのにビジネスユースにも対応する。
またパンツのセンターに入ったピンタックも、きっちり感に一役買っている。「上下で着れば、リアルの打ち合わせに。上着を脱げば、そのまま部屋着にもなるストレスフリーの着心地がリモートワークに向いています」と、同社のプレス担当者もおすすめのセットアップとなっている。

普段はあまり手に取らないチェックやピンストライプのスーツも「GU価格だからこそ挑戦してほしい」(同社)。例えば、「テーラードジャケット(チェック)」と、「テーラードベスト(チェック)」「テーパードトラウザー(チェック)」のセットアップだ。シルエットがカチッとしたテーラードタイプのセットアップで、取引先とのあらたまった打ち合わせなどにも着られる3点セットとなっている。
スーツというと、ついつい無難な黒や紺、グレーの一色ものを選びがちだが、3点全部そろえても1万円強。この機会に、ちょっと変わったワードローブに挑戦してみるのもいいだろう。

ビジネスユースにも適したジャケットとパンツのセットアップだけでなく、出社や外出に使える靴やバッグ、ベルトなどの小物も充実。「アクティブスマートダービーシューズ」(2990円)などのビジネスシューズを用意している。
ユーザーから寄せられる声を基に商品開発を行ったという「アクティブスマートシューズ」は、撥水(はっすい)、抗菌防臭や歩きやすい低反発クッション、また軽量なソールや、足にフィットする高い屈曲性などの機能のある、長時間はいても疲れにくいシューズのシリーズ。はき口の形状を調整して靴擦れしにくい設計にするなど、新機能も追加されている。
そのほか、何でも入るサイズの「レザータッチトートバッグ」(2990円)なども要チェック。ビジネスシーンでのドレスコードが緩和されたテレワーク時代のコーディネートを、リーズナブルにそろえよう。
(ライター 福光恵)
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