/

大和ハウス工業・芳井敬一社長の講評

私たちは、ずっと住み続けられる街を作りたいと思っています。スマートシティーと聞くと、IT(情報技術)やAI(人工知能)を駆使した最先端の街をイメージするかもしれませんが、私たちの目指すスマートシティーは、高齢者が住みたいと思う街、子どもたちが帰りたいと思う街、平凡で当たり前のことが実現できる街です。

芳井敬一 大和ハウス工業社長

「新しい暮らしで子供の職業観を変える」、「当たり前な暮らしを」は、まさに私たちの目指す街づくりそのものです。3世代の家族が一緒に過ごすことができれば、それだけで、多くのメリットがあります。例えば、職場の上司に、悩み事があれば相談しろよ、と言われても、実際は敷居が高かったりします。これがもし、おじいちゃん相手だったら、気楽に話せるでしょうし、家族との対話から、解決の糸口がみつかったりします。身近にあるものから学ぶことは、実はSDGsでも提唱している質の高い教育につながるのです。

「Noカレンダー」は時間に縛られない、新しい生活様式といえるでしょう。社会的に時期が固定されている行事はありますが、大学の選択科目のように、自分で好きなタイミングを選べるイベントもあるはずです。自分の仕事をうまく管理して時間割を作ることができれば、自分の人生のカリキュラムを自分で描くことができます。当たり前のことを、当たり前に実現できる人生であり、その根底にあるのが、安心と安定だと思います。

コロナの感染拡大で、当たり前のことが出来なくなり、平凡がいかに難しいのか、私たちは認識しました。1年前に比べ、今回いただいた提案は総じて重みがあり、実現してほしいという思いが強く込められているように感じました。皆様からいただいたアイデアは、私たちが目指す「ずっと住み続けたい街」を実現するため、必ず生かしていきます。

◇――――――――◇

コロナ下で人とのつながりを改めて重視した提案が多かった。仮想現実(VR)で離れた実家の家族とつながれる部屋などは切実な発想だろう。ダウンロードした写真を映し出す「スマート壁紙」など具体的なアイデアも多くあった。

北九州市の小学生の声が心に染みた。任天堂のゲーム機で離れた友達とつながることはできるが、やはり会って遊びたい。小さくていいので、空気清浄機、自動体温測定機などがある専用の部屋が欲しいと。失われた当たり前、取り戻したい当たり前が、ここにもあった。(編集委員 鈴木亮)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン