京都大学が開く新地平 「変人」から革新生み出す
KYOTO 革新生む異才たち(2)
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自然科学系で日本最多の11人(卒業、在籍した研究者含む)のノーベル賞受賞者を出した京都大学は、「変人」の巣窟としても知られる。奇抜な服装をしたり、奇行に走ったりするわけではない。世間の常識を疑い、その外へ踏み出す勇気と知恵を持った俊英たちだ。未知の学問の地平を切り開いてきた誇りを持つ。
■変な面白い答えが科学につながる
京大吉田キャンパス(京都市)研究棟の一角。水素や窒素などのガスの配管が所狭しと並ぶ部...
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京都には伝統の中から革新を生み出す循環がある。「あつまれ どうぶつの森」のヒットを飛ばした任天堂やノーベル賞が相次ぐ京都大学は言うまでもない。電気自動車(EV)や高速通信規格「5G」の技術基盤を担う企業も集積する。新型コロナウイルス禍に伴う閉塞感を打破するヒントが京都にあるかもしれない。