あつ森ヒットの裏に雑談 革新のDNA育む京都の企業
KYOTO 革新生む異才たち(3)
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2020年の社会的な流行現象と言えば、任天堂の「あつまれ どうぶつの森(あつ森)」が挙がるだろう。大ヒット作の裏側には社員の自由な新しい発想を否定せず、失敗した人にもチャンスを与える京都の老舗企業ならではの懐の深さがある。流行を追いかけず独自の流儀にこだわる姿勢が時に大ヒット作やノーベル賞級の研究成果を挙げる「革新のDNA」を育む土壌になる。
■雑談にも任天堂の流儀
任天堂の開発部署には雑談にも独自の...

京都には伝統の中から革新を生み出す循環がある。「あつまれ どうぶつの森」のヒットを飛ばした任天堂やノーベル賞が相次ぐ京都大学は言うまでもない。電気自動車(EV)や高速通信規格「5G」の技術基盤を担う企業も集積する。新型コロナウイルス禍に伴う閉塞感を打破するヒントが京都にあるかもしれない。