万年割安株をなぜ? 「バフェット・エフェクト」の行方
インベスターズ(2)
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いま振り返れば、米著名投資家ウォーレン・バフェット(90)による日本株投資の第一歩だったようだ。「ビーエヌワイエム ノーウエスト ウエールズ フアーゴ オムニバス」――。米ミネソタ州ミネアポリスに本拠を置くカストディー銀行の名義が三菱商事の第9位、三井物産の第10位の株主として顔を出したのは2019年9月末のことだ。持ち株比率はいずれも1%強だった。
日本の未来に参画
カストディー銀行に有価証券の管理を委託した投資家の正体はだれか...
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コロナショックの大底から一気に高値圏へと駆け上がった2020年の株式相場。久々の高揚感に包まれたマーケットでは日の丸ヘッジファンドがしのぎを削り、米著名投資家バフェット氏も日本株の買いに動いた。相場の一寸先の闇を照らすべくデータ専門会社は携帯電話の群れを追いかけ、かつてエンジェル投資家がまいた種は芽吹きつつある。平成バブル崩壊から30年。新時代のインベスターズの胎動が大きくなってきた。
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