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オリ「外れ外れ1位」新人・宮城 大当たりの予感

宮城は高卒1年目ながらプロ初勝利を挙げた(11月6日)

プロ野球ドラフトの注目選手には、1位指名が集中する。抽選で外れた球団は改めて1位指名。この「外れ1位」が当たることもある。2019年ドラフトのオリックス・宮城大弥投手に、大当たりの気配を感じる。

外れ1位で最近のヒットは17年のヤクルト。清宮幸太郎(日本ハム)を外したが、村上宗隆を当てた。18年の阪神も藤原恭大(ロッテ)、辰己涼介(楽天)の抽選で連敗したが、近本光司で大当たり。

19年のオリックスは強打の石川昂弥(中日)、左腕の河野竜生(日本ハム)の抽選で連敗。宮城は「外れ外れ」の1位指名だった。

沖縄・興南高のエースで夏の甲子園に2度出場した。最速149キロの速球と切れのいいスライダーを投げる左腕を、オリックスは高く評価した。「じっくり育てる」のが高卒投手を扱うチームの基本方針。本人も「山本昌さん(元中日)のような息の長い投手」を目標に挙げた。

だが、19年が最下位、20年も低迷が続いていたチームにゆとりはなかった。8月20日に西村徳文監督が事実上の解任となり、中嶋聡2軍監督が監督代行になった。チーム刷新のため、若手が大胆に起用された。

宮城も10月4日に1軍昇格。2軍での投球内容がずば抜けていて、じっくり構えるのは惜しい。昇格日の楽天戦に、12球団の高卒新人投手で1軍登板一番乗り。先発して5回で2失点の好投を見せた。

ドラフト同期で高卒投手の目玉は佐々木朗希(ロッテ)、奥川恭伸(ヤクルト)。彼らを抜いてもはしゃがない。同月18日の西武戦で6回3失点。11月6日の日本ハム戦で初勝利を挙げた。5回7奪三振の力投だった。

閉幕が近くなると、各チームとも翌シーズンを見据えて若手をよくテスト起用する。中嶋代行も盛んに若手を起用した。ただ、宮城についてはテストの域を越え、「戦力と考えている」扱いだった。

2軍監督で宮城の成長過程をつぶさに見てきた。打者に向かっていく姿勢と球威は一級品。少ない球種も徐々に増やしているし、体力もついてきた。

オリックスは西勇輝(現阪神)、山本由伸、山田修義ら、高卒投手の戦力化で実績を上げている。FAや外国人選手の争奪に狂奔するよりも堅実な歩みだ。

20年のドラフトでは人気の佐藤輝明(阪神)の抽選で敗れた。外れ1位は最速154キロの福岡大大濠高・山下舜平大。くじ運に左右される問題だが、高卒投手をじっくり育てる道はつながった。

(スポーツライター 浜田昭八)

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