グッズで快適にビデオ会議 これで高品質な環境を実現

今どきのノートパソコンなら、ビデオ会議に必要なウェブカメラとスピーカー、マイクは標準搭載しているだろう。だが、それらは必要最低限の品質と考えたほうがよい。ウェブカメラの映りは悪く、スピーカーも音が悪いし、マイクには周囲の雑音が入り込む。状況によってはほかの参加者に迷惑をかけてしまう。そうならないよう、周辺機器を導入してビデオ会議のクオリティーを向上させよう(図1)。
カメラの画質を見直そう
ウェブカメラは解像度が高いほど映像が高精細になる。ノートパソコンが搭載するウェブカメラの多くは720p(1280×720ドット)だ。ネット回線が高速なら、それ以上のフルHD(1920×1080ドット)で撮影できるウェブカメラを用意したい(図2)。フルHDなら人物の輪郭がはっきり映る(図3)。


ノートパソコンのウェブカメラは、画面の縁に搭載されていることがほとんど。画角を調節するには画面の角度も変えなければならず、画面が見やすく映りの良い角度を見つけるのが難しい。だが、USB接続のウェブカメラならレンズの角度調節も簡単だ(図4)。

なお、ウェブカメラは暗い部分でノイズが増えて映りが悪くなる。そこで、100均ショップのLEDライトを活用しよう(図5)。正面から顔を照らすことで光量不足を補える(図6)。


ビデオ会議ではスピーカーではなく、イヤホンやヘッドセットを使うと相手の声を聞き取りやすい。ブルートゥース接続の製品ならケーブルの煩わしさがない。また、マイクにノイズキャンセリング機能があれば、周囲の雑音も入りにくい(図7)。

スピーカーの場合、会議中にボリュームを変えたいことがしばしば。ボリュームノブを導入すると、手元で簡単に音量を調節できて便利だ(図8)。

愛機がタッチパネル対応に
ビデオ会議アプリの「ホワイトボード」機能などで手書きしたいことがよくある。タッチパネル搭載機なら楽なのだが、残念なことに愛機は非対応。だが、諦めるのは早い。タッチパネルは後付けが難しいとされていたが、「エアバー」という画期的な製品を使えば画面をタッチパネル化できる(図9)。

センサーを画面の下部に設置してUSBで接続するだけで、画面でタッチ操作が可能になる。複雑な設定は一切不要だ。指での応答は良く、使用感はタッチパネル搭載機とほとんど変わらない(図10)。使わないときは取り外せるので邪魔にならない。

[注]バーの側面(ディスプレー側)からレーザー光を照射し、指の動きを検知する仕組み。最大2点のマルチタッチに対応するが、指が重なるなどレーザー光が遮られると反応が悪くなる。
(ライター 田代祥吾)
[日経PC21 2021年1月号掲載記事を再構成]
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